MesLa
sueoki
エピソードーソードー
NO.1 添い寝
この物語はある唯一残った世界のパラレルワールドの話である。
この世界には纏という力が存在する。
生物は生まれながらにして生命オーラというものを纏って生きている。生命オーラは生物が生命を維持するために纏っていると言われている。この生命オーラなるものは本来は生物が自ら纏っていることを感じ取ることができない。しかし、宇宙全体でオーラを感じ取るための感覚技術が革新された。オーラは感じるだけでなくそのオーラを活用することができた。オーラを使うことによって様々なものをゼロから創造できるようになった。それによって、生活の中に取り込まれ、生物達の生活は豊かになった。
この宇宙、星々を支配していると言われている生物達を皆は独と呼ぶ。地球で言うと人を指す言葉だ。現在のこの世界では人も含めて独と呼ばれている。
あるマンションの一室。
この物語の主人公であるレイド・マジアがベットで寝ていた。
「ん、んん」
レイドに少し意識が宿る。
「んー」
レイドはゆっくりと目を開く。
視覚には自分の一室の天井が映っていた。
「・・・朝か…。ん、なんかおかしい?」
レイドは自分がいつも目を覚ました時とベットの上にいる自分の位置が違うと言うことに気づいた。
「どゆこと?」
レイドはバッと起き上がる。その際に右腕が何かに当たる。
(なんかに当たった?おかしいな。なんで俺のベットの上に俺以外のものがあるんだ?)
彼はそんなことを思いながらを眠気まなこで隣を振り向いて見る。
そこには無いはずのものがあった。
「・・・な、なんだ??!!なんでこんなところに人がーー??つうか、誰だよ!!」
驚きのあまりに思わず大きな声を出してしまう。
レイドの視線の先にはなんと1人の少女の姿があった。レイドの隣で静かに寝息をたてている。
レイドは朝起きて意識もはっきりとしない状態のせいで自分が今置かれている状況を整理できない。そのため、困惑した表情で彼女を見つめる。
(これはどういう状況だ?何故俺は女の子と1つのベットで1つの布団を使っている?)
少女をまじまじと見ていると自分の体の違和感に気づく。
少し視線を下げる。
「うおっ。なんで俺裸なんだ??昨日何があったんだ??全く記憶にねぇ…」
何故か自分が裸で寝ている事実に対して、頭を抱える。
ふと隣で寝ている女の子の方に視線がいく。
童顔?幼い感じ?の綺麗な顔立ちの金髪ロングヘアーの美少女が隣で気持ちよさそうに寝ている。俺の方を向きながら横向きで寝息をたてている。本当に横顔が様になるような美少女が俺の隣にいる。
そんな時、あることを俺はハッと思った。
(俺が裸なのなら…もしかして…)
俺は自分が直感的に思ったことを確かめるべく少女の被っている布団を少しずらしてみる。
すると予想通りの事実が目の前に現れる。
「いや…マジかよ…全く検討がつかないが…まさか、そんな…」
レイドの視線の先には少女の生肌が映っていた。
間近っても全身ではない。肩が出ているだけだ。
「男女が同じ布団で裸同士って…そういうことなのか??そういうことってことはだよな??」
俺は誰に問いかけているのかわからないが何故か、そのようなことを口走っていた。
俺がそんなことを思ってしどろもどろになっていると彼女に異変が起きる。
「んーー…」
(やばい、この子起きそうだ!)
俺は慌ててこの現状を打破する方法をまた頭を抱えながら考える。
彼女は少しずつ目を開く。
俺が何かを考えてる無駄な時間の間に目を覚ました。
(…この状況俺は大丈夫なのか?)
ゴクリ
とレイドが唾を飲み込んで緊張感を走らせる。
女の子はしっかりと目を見開いている。
そして、こちらに目線を動かす。俺は少し後退りする。ここで俺はなんか情けないなと思った。
俺がそんなことを思っているうちに彼女は起き上がる。当然のように服は着ていない様子だ。
レイドは少し頬を染めてその女の子から目を逸らす。彼女は腕を前にしていたため前の様子はよく見えないが思春期のレイドには十分すぎる効果があった。
少し下品な言い方じゃないか?
彼女は少し目を擦り窓の隙間から入る小さな光を眩しそうにしている。
すると、おれ俺の方を向き彼女が口を開く。
「…おはようございます」
「…お、おはよぅ」
俺はいきなり挨拶されたことに驚いて中途半端な返しをしてしまった。
俺は彼女の顔を改めて覗き込むように見つめてみた。
明らかに自分より年下の女の子だ。
しかも、小さくて可愛い。前髪は切り揃っている。金色の長髪が光を浴びて美しく輝き、しなやかにたなびく。
見れば見るほど思うが小柄で華奢な体の作りをしている。
「さっきからどうしたんですか?」
彼女は身を前に乗り出してレイドを覗き込んでくる。
幼い感じの可愛いらしい朗らかな声をしている。
「…ちょっと君に聞きたいことがあるんだけど、いいかな?」
「ん??」
彼女は首を傾げる。
「君は誰?」
この言葉を聞いた彼女は口をあんぐりと開け、雷が頭に落ちたかのような衝撃を食らったような表情をした。
「き、昨日の夜のこと覚えてないんですか?」
「何のことだ?」
(こいつは何を言ってるんだ?)
「あぁーー」
彼女は小刻みに体を震え始めた。
彼女は目に少し涙を浮かべながら、歯を喰いしばる。
「わ…私の初めてを奪っておいて」
体を震えていた小さな女の子の小さな手からレイドに対して平手打ちが繰り出される。
彼女の右掌がレイドの右頬にクリーンヒットする。
バシンッ
「うわっ」
ドン
レイドは壁に背中を打ち付けられる。
(いってぇ〜)
俺は彼女からいきなり食らった平手打ちで吹っ飛ばされて壁に激突した際に走った背中と頬の痛みを感じでいた。
「本当に昨日のこと覚えてないんですか?」
彼女は少し緊張した様子で俺にまた同じことを聞いてくる。
「まず俺は君の言っていることが何なのかわからないんだ!逆にこっちが君に聞きたいことがある」
俺は少し興奮気味に彼女に問うてみた。
「…もしかして、昨日のこと本当に覚えてない?あの…あなたの記憶では昨日の夜、何がありました?」
彼女から逆に質問を返されてしまった。
俺は正直思いもしてない質問が飛んできたと思った。まず、こんなことをするその前にやるべきことがある。
「…頼む。服を着てくれ。目の置き場に困る」
「ん?服?」
彼女は自分の体を覗き込む。
ハッとした顔をして服を着ていなことに今更気づき、少し顔を赤らめて服を探す。
「でも、昨日私達あんなことした仲だから今更裸を見られたところで…」
彼女は少し恥ずかしながらそんなことをボソッと呟いた。
彼女がベットやその周りに散乱している自分の服を手探りしている。
俺はそんな様子を見て俺も服着なきゃと思い服を探し始める。それより…
(あの女の子男が目の前にいるのに裸でいることに全く恥じらいがない。そういう方の人なの?それともさっきボソッとなんか言ってたこととなんか関係あるの?)
俺はそんなことを悩みながら作業的に服を探し服を着る。
俺は彼女の方に視線を向ける。
彼女も服を着終えたらしい様子だ。
俺達2人はベットから降りて立ち向かいあう。
向かい合ってよくわかったことがある。ベットに入っていた時はさほど気になるほどではなかったが彼女は自分の想像以上に小さい。俺の身長が167センチに対して女の子は俺の顎くらいの身長しかない。145センチあるかないかぐらいだと思われる。見れば見るほどわかるのは体格だけではない。長い綺麗な金色の髪、幼い童顔だがとても整った顔を持つ美少女。明るい緑、ライトグリーンの色を持つ眼をしている。
スラっとしていてモデルのような体型だ。その上ちっちゃいときた。すごく可愛いと俺は心の中で思った。俺はこういうのが好みのタイプだったのか?と自分に問うた。だが、違う。俺はこういうタイプが好みだったわけじゃない。俺の好みをねじ曲げるほど彼女に俺は魅了されていた。
俺がそんなことを思っていると彼女が口を開く。
「レイドは本当に昨日のこと覚えていないんですか?」
「…覚えてない。君が言いたいことがさっぱりわからない。まず、なんで俺の名前を?」
レイドは終始困惑した状態だった。
「私に昨日の夜の出来事を思い出して話してみてください」
「ん、まあ、いいけど」
(昨日の夜のこと聞いて何かあるのか?)
俺は昨日のことを頭で思い返してみる。しかし、何かふわっとした感覚がする。たしかに、昨日の出来事を覚えているが何か違和感があるような感じがして少しモヤモヤする。
「俺は昨日…とその前になんで俺の名前を知ってるの?」
「・・・昨日、私に名乗ったからです。もしかして、その事とかも全部覚えてないんですか?」
「さっきから君の言っていることの意味がわからないんだけど?」
ガーン
「え、そんな…」
彼女はかなり落ち込んでる様子だったが俺は構わず話を続ける。
「俺の名前はレイド・マジア。年齢14歳。一応今は中学3年生」
「…私の名前はヒメカ・プリンセス。歳は13。あなた達でいうところの学年だと中学2年生にあたります」
(俺より1個下なのか)
レイドがそんなことを思っているとヒメカが口を開く。
「昨日の夜のこと早く思い出してください!」
「おぉ…」
ヒメカはレイドに圧をかける。
「えーと、昨日は母さんが旅行で家を4日ぐらい空けるから1人でなんとかしないとだなーとか思ってて…」
レイドは話しているとき違和感を感じていたが気にせず話を続ける。
「普通に1人で飯食って、風呂入って、ちょっとフィールドスクリーン*をいじって、寝ただけだけど?」
*画面が空中に出てくるデジタル機器。
「…本当に覚えてないんだ。私との昨日の事…」
ヒメカは俯く。
俺はその姿を見て少し慌てて質問を返してみた。
「えーと、いいかな?そっちが認識している俺との昨日の出来事を教えてもらえないかな?」
「・・・」
ヒメカはだんまりを決め込んでいる。
プルプルと震えながら小さく声を出す。
「…覚えてない。私の初めてを奪っておいて…責任取るって言ったよね…」
ヒメカはブツブツと呟き続ける。
俺はこの時何か寒気が走った。
「このクズやろうがーー!!」
ドスっ
俺は彼女のあまりにも突然の怒号に驚いて尻込みをしてしまった。
彼女は目に少し涙を浮かべる。
「昨日の夜、いきなり襲ってきて私の初めてを奪ったじゃないですか!!その時、ちゃんとこの責任は取るって言ってたのに!あれら全ては嘘だったんですか!!」
ゴロゴロピカーーーン
俺の頭に衝撃の雷が当たった。
(はぁ?俺がこの女の子を??何言ってやがる?俺がそんなことするわけねぇだろ!)
「おい、なんだよその話!もっとちゃんと聞かせろ!」
レイドは少し食い気味にヒメカに問い詰める。
「いいですよ。でも、その前にもう一度聞いておきます。本当に昨日のこと覚えてないんですか?」
彼女は俺を疑うような眼差しで覗き込み用心深く観察する。
「本当の本当に覚えていないんですか?私にあんなことしておいてですか?」
「だから、なんのことを言っているかおれはさっぱりわからない。俺は君をこの家に入れた覚えもないし」
「昨日の夜私とS◯Xしてるくせにですか?」
「なっ…!!」
俺は彼女の口から堂々とその言葉が出てきてビビった。そういう感じのタイプに見えなかったから。
(というか、この女の子がここまでゴリ押すって…じゃあ、俺はこの子とそんなことを…)
レイドは戸惑う。
(いや、でも俺はそんな記憶ないぞ?この子の思い違い??でも、初めてとかなんとか言ってたな…)
俺はさっき尻込みしたままの状態で目の前にムスッとした顔をして自分の目の前に彼女は立ち塞がっている。
レイドはヒメカの顔を下から崇めるように見つめて問う。
「君が昨日起きたことを説明してくれないか?」
「君が…」
(俺は何かまずいことを言ってしまったのか?)
そんなことを思っているうちにヒメカは少し不機嫌そうな表情をしながらも口を開けた。
「どこから話せばいいんだろう?でも、この様子だと昨日説明したこと全部覚えてなさそうだよねー」
ヒメカが何か悩んでいる。
その様子をレイドは呆然と眺めた。
(取り敢えず、あそこから…)
「私とあなたの中に起きた昨日の出来事を言います。私は昨日路頭に迷っていました」
(路頭に迷っていた?)
ヒメカはレイドの少し不思議そうにした顔を無視して話を続ける。
「そして、私は途方に暮れて建物の角の隅っ子でうずくまっていました。そしたら、私の周りに男の人が3人ほど寄って来て私に話しかけて来ました。何がなんなのか分からず戸惑って困っていました。そんな時、レイドが助けてくれたんです!」
「はぁぁぁぁ?」
「そして、私は感じたんです!あなたは奇跡を起こしてくれる運命なんだと」
ヒメカは拳を強く握って強調する。
俺は彼女の話をひと通り聞いて、思ったことがあった。
「俺はお前が今、話をした出来事を1つも知らん!!」
俺は思わず声を上げてツッコンでしまった。
「えぇぇぇ!!」
「・・・」
レイドは半目で唇をしまい彼女を見つめる。
「はぁ?昨日私にあんなことしといて覚えてないとかマジないんだけど…」
ヒメカは俯いて「ありえない」みたいな表情をする。
「あの後、私を匿うようにこのマンションに連れ込んで私の面倒をみてくれて、その後、ベットが一つしかないっていう理由で2人で同じベットで寝てたらあなたは欲情して私を襲って来た。私はあなたに奇跡を起こしてくれる運命だと思ったし、悪い気分でもなかったから容認しちゃったけど、まさか、昨日のことを襲った本人か覚えていないとはなー。私初めてだったんだけどなー」
(やべーなんか悪いことしたなー。いや、まずあんたが言ってた事実を俺は1つを覚えていなんだが。いや、まず俺がそんなことするか??俺ってそんな欲の塊だったか?)
俺はそんなことを思っていた。そして、俺は自分の意見を伝えるために進言する。
「俺がそんなことを絶対にするはずがない!!俺はそんなに欲に飢えてるわけない!」
「意見が大分食い違いますね。じゃあ、確かめますか?」
「は?」
「私とあなたでこれからもう一度しませんか?」
「へぇ?」
「もし、私が処女ならあなたの言うことは正しくて私の記憶違いだったと認めます」
「えぇ?」
「そうでなければ、あなたは私の言ったことを信じる…いえ、思い出してもらいます!」
「はぁぁぁ??」
(こいつなに言ってんだ??確かにこいつの言う通り…いや、そうじゃねぇ。確かにあっちが初めてであれば俺の無罪は完璧に証明される。だが、そうじゃなかったからと言って昨日の出来事があったとは限らない。もしかしたら、こんな顔しておいて実は淫乱少女かもしれん。そうなれば、俺が初めてを奪ったと言う可能性だけではなく別の可能性が出てくる。昨日のこともこの女の子が実は仕組んだことかもしれねぇ。俺の記憶を消して誤魔化そうとしてるのかもしれない。そして、何より俺はそんなことをしない)
レイドがそんなことを思っているうちにヒメカが服を脱ぎ始める。
「おい、ちょっと待て!」
ガシッ
レイドはそう言ってヒメカの両肩を手で掴み行動止める。
「そんな簡単に自分を差し出すなよ。安く思われるぞ!もっと自分を大切にしろ!」
レイドはビシッとセリフを決める。
ヒメカの顔がぱぁぁぁと明るくなる。
「やっぱりあなたは私が運命だと選んだだけのことはあります」
そして、ヒメカは頬を少し赤く染めてレイドを覗く。
レイドはその様子を見て肩から手を離し、ヒメカは崩れた服を着直した。
そして、レイドは安堵する表情を浮かべた。
「はぁ〜よかった。やっぱり俺が君を襲ったなんてことあるはずがな…」
レイドの言葉が終わる前にヒメカが言葉を重ねるように言葉を発する。
「いえ、あなたはしっかりと…私の初めてを奪いました。これは紛れもない事実です」
ヒメカは淡々と言った。少し頬を赤らめながら。
ガーーーン
レイドに衝撃が走っていた。
(まさかの俺にとって1番事実であってほしくなかったことが事実だとは!!そんなことあるか??いや、まだだ!まだ、希望を捨てちゃダメだ!この子の勘違いかもしれない!)
「ねぇ…もう一度聞きたいんだけど…」
「だから、何度言ったら分かるんですか?あなたは私の初めてを奪いました!てゆうか、本当に昨日のこと覚えてないんですか?」
ヒメカはかなり困惑した表情でレイドに聞き直す。
「君の言っていることが本当であれば…本当に悪いんだけど覚えてない…ごめん!!」
俺は犯してしまったかもしれない(自分は全く覚えてない)罪を今のうちに謝っておいた。いや、本当は頭擦り付けて土下座した方がいいのか?ちょっと軽い?
フッ
ヒメカ少し不敵に笑みを浮かべる。
俺はそれを見て?となった。
「うふ、やっぱり試してみる??」
「だから、しねぇーーって、言ってんだろうがぁぁ!!」
俺は今日1番のツッコミを入れた。
あれ?全然話進んでなくね?
次回からはもっとテンポ良くいきます。
今回、つまらないと思った人も次…次回以降を見てから判断してくださいw
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