第23話 富豪刑事 Balance:UNLIMITED

 今期のアニメですけど、これ好きな予感しかしない。


 富豪刑事と言えば、筒井康隆さんが書いた小説が有名ですけれども、私は深田恭子主演のドラマが真っ先に出てくる世代の人間です。ちょうどAmazon Prime Videoにもアップされていたのでこの間久々に見たりしました。

 TRICKとか好きな人間なので、やっぱり突拍子もない設定とかトンデモ展開とか、ミステリーの王道を邪道でひょひょいと超えていくスタイルが好きなのかもしれません。笑いながらも謎を解ける、そういう話は本当に好きです。


 で、富豪刑事のアニメですけど、これは現代に神戸大助がいたら、という設定なので原作小説をモチーフとしながらも現代版にアレンジして新しい富豪刑事を描いている、ということだと思います。この間書いたBBC版シャーロックも原作小説のシャーロックそのものではなく、もし現代に彼らが生きていたらどんな人間模様になっているだろうかという世界観への落とし込みがあるので。それは同じキャラクターの名前をした別人、であり、そういうものは特別好きなわけではないのですが、たぶん私はいや絶対にバディが好きなんですよ。ええ。これらを好きだと言っているのはたぶんそれが理由です。


 神戸大助が金と最先端技術に物言わせて仰天するようなやり方で事件を解決していくストーリー。バディを組むのが元捜査一課で正義感の強い熱い男、というのがもうすでに歯車噛み合わない感じがして好きですね。前途多難という文字が目の前に立ちふさがっているのがもうわかりきってる。当然、その真逆の二人がかみついたりぶつかったりしながらなんだかんだと解決していくのでしょう。私まだ最新話まで見られてないので予想ですが。


 金ですべてを解決する。だから最新科学技術を結集したウルトラ端末を所持している、というのも唸りました。会社ごと買収するのは当然だしお金の単位が数えられなくて感覚マヒしていきますねこれ。

 これから先二人がどんな困難な事件に立ち向かい、また関係性がどう変わるのかが楽しみです。と当たり障りのない感想を書きつつ。


 バディが好きなのは私の業なんでしょうか。小説読んでても二人一組の友情、協力関係が好きで好きでたまらない。三人でもなく二人ね。三人だとトライアングルになるから、AとBの関係がCにどう影響を与えるかとかいろいろ考えることが多そう。その点バディはただ「相手」がどう影響を与えるかというか、わかりやすい矢印だから周辺の人間関係がいい意味で起爆剤になるというか。うーんうまく言えないけどわかりやすい関係だからすっきりするし掘り下げやすいなとか考えます。

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