第9話 スクワット
運動は好きではありません。でも筋肉は欲しいと常々嘆いています。
私が筋肉を求める理由は単純です。生命の危機を感じるからです。私は夏に弱いので、暑さや湿気にやられて毎年熱中症手前とか夏バテとか食欲不振とか偏頭痛とか貧血とかいろいろ引き起こしています。正直、夏の間は仕事をお休みして家に引きこもりたい、生きるために。とは割と本気で思ってます。
毎年そうは思うのだけど運動は飽き性なので続かず。Switchのfit boxingは割とやれてたんだけど、お引っ越ししてご近所迷惑になったらな……と思って以降はやれていません。あれステップとかあるから床揺らして迷惑かけそうでさあ……
私がどれくらい非力かを語ってもいいけど何のプラスにもならないのでやめます。とにかく筋肉をつけて、体力を手に入れないと段ボールの輸送すらまともにできないぞ! と思い、めちゃくちゃにライトな運動からやっています。
スクワットから始めました。腕立て伏せも腹筋もちゃんとやるとなかなかにきつい。もちろんスクワットもだろうけど。でも腕立て伏せとかに比べたらやりやすいなと思って、まずはスクワットからとやり始めたんです。
いやもう終わる頃に頭くらくらするんだけど。
運動すると踏ん張るから頭に血がのぼるし、筋肉を使ったせいというか立ちくらみでふらふらして足元がおぼつかなくなったり。これは運動以前の問題かもしれない。こんな状態では一生運動できないかもしれない。
でも運動しないと筋肉は手に入らないので、水分補給と休憩をこまめにとりながらゼーハーやってます。三十回。やばいんですよスクワット三十回するだけでくらくらするんだもん。
とか弱音を吐きつつも、なんとかやれています。スクワットのより効果的な方法とかも調べながら、でもいっぱいあるからどれが最適解かよくわからない。ネットは情報が多過ぎて取捨選択難しいです。
三十回でヒィヒィ言ってた人、今は十五回を三セットになりました。非常にゆっくりな成長です。日々の運動を当たり前にしている人からすれば「何故こんなこともできない」なのは重々わかっているのですが! それでも恥ずかしげもなく言うと、このほんのちょっとしかできないスクワットですらも私は嬉しいのです。三十回で立ちくらみ起こしてた人間が四十五回、よぼよぼになりながらもできるようになったんですからね。
できると嬉しくなります。もっと頑張ろって思えます。それがスクワット四十五回になり、腹筋を追加したり、プランクを調べるに至るわけです。やる気があるときはそのやる気を削ぐようなことを言ってはならない。どんなにレベルが低くても私には一生懸命なので。
あと私の身体に必要なのは体幹だと思ってるので、体幹トレーニングもやってみたいです。電車で真っ直ぐたてないし、すぐ躓いたり身体がぐらぐらするんですよね。バランス感覚というよりは体幹ちゃんとしてないんだと思います。体幹トレーニングは人生で一度もやったことがないから、お家でもできるものがあるか調べるところからのスタートですね。
こうやってできることややりたいことを増やしていくとちょっとテンションあがる。
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