眠れない夜の Ⅰ


どうにもやりきれなくて

胸が詰まったような気がする時

空を仰いで

わたしはねがう


いつか、

小さなあかい飛行機に乗って

あの澄んだ空高くまで登っていって

そこから軽やかに飛び出したい

何も考えず何も聞かず

空の中に身を投げたい

水平線と雲と青しかない世界で

風になる夢を見たい

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