ゴッドコンビネーションズ

蛍火(ケイカ)

第1話

?「はぁあこんな人生...」

虚空の空間に1人の声が響いた。しばらくするとコツコツと歩く音がする。

?「まーたため息なんかついて、どうしたんですか?」

可愛らしく大きな声がまたもや響いた。

?「いやさ、カフー、最近さ退屈でさ...なんかこうパァっとなんか起きないかなぁって」

カフー「なるほど、ではこういうのはどうでしょうか?死んだ人間の英雄と神が手を組み戦うって言うのは!シナダルさん好みでいいと思いますよ!」

シナダル「なるほど、それは面白そうだ!そうとなったらまずはペアを決めなきゃな!」


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?「えーとこれはなんだろうか?紙切れのようだが。」

雪が降る中で1人の男が呟いた。

?「どうしてこんな所にこんなものが?ん?なにか書いてある。」


--えーと...英雄の皆様!おめでとうございます!あなた方はこの戦いに参加出来ることになりました!いきなりでびっくりされているそこのコートを着て、銃を持っている白髪のあなた!あなたも参加できますよー。で、どういう戦いかと言うと、あなた方、英雄は神様とペアを組んで戦ってもらいます!そしてラストワンペアになるまで続けていただきます!まぁ、ルールはやってればその内分かります。幸運を祈ります!--


?「は!?いきなりすぎるだろ!てかなんで俺が読んでるってピンポイントでわかったんだ?でもこれさすがに強制じゃないよな...?」

紙にはまだ続きがあった。


--あ、そうそうこれ強制だから拒否したら一生苦しい思いをしてもらうよ!--


?「嘘だろ...」

男は深く嘆いた。だがその嘆きもこのふざけた内容を書いた人物には届かない...

?「やるしかねえのか...」

こうしてこの戦いは始まったのだった...


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?「えーとここが集合場所か...あれが俺のパートナーか?なんか笑ってるけど...」

男の目の前に1人の神々しいオーラを纏った人が立っていた。

?「おうおう!よく来たね!シモ・ヘイヘ君!私の名前は龗神!よろしくね!」

シモ・ヘイヘ「ああ...どうもよろしく...」

龗神「元気ないなぁ。もしかして相手が本当に神様だったから緊張してるのかな?大丈夫大丈夫!緊張なんかしなくていいんだって!気楽にやろうよ!」

龗神が笑顔でそう話した。

シモ・ヘイヘ「気楽にって言いますけど今から始まるのは殺し合いなんですよ!確かに僕は生きていた頃は、「白い死神」なんて言われてましたけど。今から戦う相手は僕より全然強いんですよ。僕が勝てますかねー...?」

シモ・ヘイヘが呆れ気味にそう言った。

龗神「私がいるから大丈夫!私はなんたって君と相性抜群の雪の神様だからね!

きっと勝てるって!ノープロブレムだよ!」

シモ・ヘイヘ「そうですか...」

シナダル「やぁやぁ2人ともーお揃いで、自己紹介の方は済みましたか?」

そこへ、シナダルが優雅に歩きながらやってきた。

シモ・ヘイヘ「ま、まぁ...ところであなたは?」

シナダル「申し遅れました私シナダルと申します。以後お見知り置きを。私がこの戦いを開いた張本人です!」

シモ・ヘイヘ「そ、そうですか、ところでルールの方がまだわかってないのですが?」

シナダル「おっとそういえば忘れていたねー。この戦いに参加するペアは10組!範囲はこの世界全て!」

シモ・ヘイヘ「え!?この世界全てだって!?!?それ終わるんですか?」

シモ・ヘイヘは驚きを隠せずにいる。

シナダル「この機械で参加者がどこにいるかが分かります。参加者の名は分からないのであしからず。」

そう言ってシナダルが渡して来た機械は小さな携帯端末のような物だった。

龗神「ほほうこれがその機械とやらか、面白くなってきたの!」

シモ・ヘイヘ(果たしてこのバトル大丈夫なんだろうか...)

シモ・ヘイヘの不安は募るばかりだったが、とうとう戦いが始まりそうである。カーン!!!カーン!!

シナダル「おっと戦いの合図となる鐘の音ですね。ではご武運を祈ります?さようならー。」


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シモ・ヘイヘ&龗神ペア 戦績 0勝 0敗 0引き分け


まだこの戦いは始まったばかりである





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