第2話 ナルナ

――――――――星がきれいだ

『 来て良かったっしょ 』

「 あぁ、永遠の言う通りだったよ 」


『 だから、アタシの言うことに間違いないのよ 』

「 ふふ、そうだね 」


『 アンタはっ、そうやって ずーっと

アタシの隣に居て言うこと聞いてればいーの 』

「 えー 」


彼女の名前は 永遠 ナガエイ 奉枷トモカ

小さい頃からの幼馴染み。

真っ赤な瞳とポニーテールが特徴的な

勝ち気な女の子だ。



『 ここは、アタシとアンタしか知らない穴場なんだから 他の奴に言わないでよね  わ・か・っ・た?』


うーん...

「 けど僕は、みんなで来た方が楽しいと思うんだけどな 」


『っッ!!!』


パコン☆


「 イテ 」

『 べぇ――――だ 』


スタスタスタスタ________


「 永遠、もー どこ行くのさ 」



――――――――――キラリ

あ、また流れ星だ。

今日は多いなぁ。

僕は、同じ天文学部の永遠と星を見に来ていた。

どうやら、急に怒った 永遠は先に帰ってしまったみたい。


「―僕はもう少し、ここにいよう 」

『 キミ、お星さま好きなの? 』


バッ


「 うわぁ! 」

『 私はナルナ 』


!?

うわ、 かわいい。

............................ 。

透き通る様に真っ白で、

淡く煌めく桃色の瞳にロングヘアー

背は僕より少し高い。



ぼーっとしばらく少女を見ていたが、

ようやく我に返った。


「 あの、新手のナンパですか? 」

僕は、とてもつまらない事を言ってしまう。

ナルナさんは、桃色のロングヘアーをバサバサ揺らしながら、

首を横に振ったのであった。


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