-100の心
悠璃.
黒い雲
言葉が喉の奥で止まる。
体の中心から広がる
「得体の知れない気持ち」
特に何かあった訳じゃない。いつもと同じ毎日のはずなのに、たまに来るこの不満感。
一体何に悩んでいるの?
問いかけても返ってくる言葉は同じ。
「分からないよ」
いつの間にかどす黒い雲が泳いでる
午後6時の空
もう直ぐ雨が降るのかな。
そんな日は決まって一人反省会が開催される。
今日を振り返れば振り返るほど、全てが嫌になっていく。
どんどん大きく成長してくその雲はいつか雨になる。
大きな粒だったり、小さな粒だったりが私に突き刺さる。痛みの中でこの不満感の原因を考える。
深夜2時半
心を抉って出した私の答えは
得体の知れない気持ちに飲み込まれていく。
嗚呼。今日もまた、何も分からないまま瞼を閉じる。
いってきます。彩度-100の世界線へ。
-100の心 悠璃. @yuuri0411
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