仲間にしてほしそうにこっちを見ている。
第8話ダンジョン解放
今日は待ちに待った日曜日だ、日本の一部のダンジョンが開放された。
僕は、探索証を発行するために区役所に来ている。本当は昨日来たかったんだが、人が多すぎて入り口を見た瞬間家に帰った。
玲奈たちは朝一番に起きてダンジョンに行った。我が家は戦闘民族が多い
「この誓約書をご確認の後、ココにサインしてください。」
僕はサインすべきところにサインする。
この誓約書は主に、ダンジョン内での出来事や、アイテムに関することに対する誓約だ。
アイテムは基本自由に持ち帰っていいが、魔石や受けた依頼のアイテムなどは受付で換金できるそれ以外は換金できないが、
ついでに僕は、個人業社の設立の手続きを行い、ダンジョン前に設置されたフリーマーケットの出店許可もとった。
◆
「ポーション売ってます。ダンジョンに入る前に1本いかがですか?」
僕はポーションを売っていた。結果はもちろん売れてない。
当たり前だ。つい最近までポーションなんてものがなかったので、効果が保証されていない。そんなものを買おうとは誰も思わない。
気になってこっちを見ている人は何人かいるが、買おうとする人は一人もいない。
「おいおい、変なもん売ってんな!こんな真っ昼間から詐欺かよ」
ヤンキーがこっちに営業妨害という商売の手伝いをしに来てくれた。
このヤンキーが勝機!僕は勝負に出ることにした。
「では、このポーションを試してみますね。」
こう言いポケットに入っていたナイフを取り出した。
周りが一気に静まり返った。何をしようとしているのかを、理解したのだろう。
僕はそのまま右手に持ったナイフを左手に突き刺した。
焼けるような痛みに僕は顔をしかめるが、すぐに手元のポーションを飲み干す。
すると、一瞬(というわけではないが)で傷がふさがり始めた。
「これで詐欺ではない証明ができましたか?」
ヤンキーは、こちらの意図に気づいたのか、顔をしかめた。
「一本くれ」
「まいどー」
これのおかげで、ポーションの効果が試されたので今まで不審に思っていた人が、われこそは!と、ポーションを買いに殺到した。
◆
10分で100本のポーションが売り切れてしまったので、予定にはなかったが、ダンジョンに潜ろうと思う。
◆
この新宿スクランブルダンジョンの1層はスライムが主に出てくる。
スライムは体力が少ないため、僕が作った下級毒薬(毒草+スライムゼリー+お酢)を一滴垂らしたら『ピギッ!』と泣いて溶けていくので、基本10秒とかからずに倒せる。
なので、モンスターに対する心配はないと言っても過言ではなかった。
が、
「方向音痴なの忘れてたー」
僕はダンジョンの中で迷子になっていた。
家族で旅行に行くと、必ずといっていいほど僕は迷子になるほど方向音痴だ。
もうしばらくして‥‥‥‥‥
なぜかはしらないが、目の前に大きな扉があった。
行き止まりにたどり着いたので、ちょっと休憩しようと思ったら、よりかかった壁が後ろに開き隠し通路が現れたのだ。
もう二度と来れないかもしれないので引き返すという選択肢はなく、その通路を真っすぐ進んだら、ココにたどり着いたというわけだ。
扉は石造りで、装飾などもなく見た目も The 扉といった感じでまあ何が言いたいかというとただの扉だ。
僕はこの扉を開けて扉の中へ入った‥‥‥
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