ブリキ

ジャックと豆柴

ぶりき

舗装された硬い石の上を

決まった歩幅で一歩一歩足を動かす


疲れたら眠り起きたら重い身体と共に

目を擦りながら歩き始める


油とゼンマイを探して進む

取り巻く濃霧を振り払いながら

動き続ける



油が枯れて固まる足から

不快な音と足跡を辺りに響かせる


眠り続けて有限の時間を腐らせたのか

一度眠ればまた歩き始める


不感と割り切る心の隅で

煮え繰り返す不安が身体を軋ませ

頭を落とす



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ブリキ ジャックと豆柴 @matsudamen

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