第24話

亮介はタクシーではなく自分の車に夏希を載せてアウトレットに向かう。




亮介


「さっき、何も思い出せないって言ったけど…幸之助から何か思い出せそうな気がするだ」



夏希


「本当! 良かった、私で何か出来る事あったらいってね」



亮介


「うん…」



亮介が幸之助に頼む事は神様の角への手掛かりだから、夏希には何も頼めないが亮介はまた、真実を話したいと言う衝動にかられる。




亮介


「夏希は、幽霊とか信じる人?」



夏希


「ん~、信じると言うかそうだったら良いなって思ってる」



亮介


「じゃぁ、神様とかは?」



夏希


「居ると思う。いなきゃ困る」



亮介


「えっ!? なんで」



夏希


「悪い奴がのさばる世の中なんて、許せないじゃない」



亮介


「なるほどね…」



夏希


「亮介は?」



亮介


「僕は… 僕は、信じてる…」



… 言っちゃおうかな…でも、そうしたら僕が本当の亮介じゃない事になるから…まさか嫌われたりして… ヤバい、あり得る …





夏希


「亮介の事は何でも知ってるつもりだけど…神様を信じてるのは知らなかった」



亮介


「まぁ 何か…そうじゃないと困るって感じかな」




亮介は夏希に嫌われる事を恐れて真実を明かす事をためらった。





アウトレットに行く前にアミューズメントパーク フェアリーランドで遊ぶ事にした2人。




入場券を買う時から周りがざわつく、騒ぎまででは無いが状況を察知したフェアリースタッフが2人を別の入り口に案内する。




フェアリーランド支配人


「お久しぶりです… あぁ、気になさらないで下さい。記憶喪失の件は存じてますので単なる挨拶です」



亮介


「そう言って貰えると助かります」



支配人


「しかし、こんな時に女性と2人でフェアリーに来て大丈夫何ですか?」



亮介


「えぇ、逆にこういった場所で楽しんだりする方が精神に良い見たいです」



支配人


「それは、そう思いますが… その、雑誌の記事の方は大丈夫かと…」



亮介


「記事?」



支配人


「やはり、ご存じ無いのですか? ちょっと事務所でお話ししたい事が」




亮介達は支配人に事務所へ案内されゴシップ雑誌を見せられた。





亮介


「なんだこれ…」



支配人


「今日発売の雑誌です」



亮介のスマホが鳴った、美麗からだ。慌てて電話に出る亮介。



亮介


「ちょうど電話しようと思ってたとこだよ」



美麗


「じゃぁ見たのね…」



亮介


「あぁ、盗撮された」



美麗


「ナナには用心しろって言ったのに… まんまと釣られたわね」



亮介


「ナナの仕業だって言うのか」



美麗


「もちろんよ! 証拠はまだ無いけど…さっきユミカから電話あってこっちに来るから、あんたもすぐに会議室に来て」



亮介


「…わかった」




亮介は記事のことでミーティングする事を夏希に話しデートは日を改める事にした。










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