第19話


優香里が驚いた顔をしてこっちに来た。



「どっどうしたの、そんな大きい声出して」



… くぅ~可愛い…こうなったら、もう3Pと行きますか …



「ルナがみんなで裸になろうってさ」



そう言って優香里を連れてリビングに戻るとルナが服を着出した。



亮介


「どうしたの?せっかくみんなで楽しもうと思ったのに」



僕の言葉に振り返ったルナは泣いていた…



ルナ


「凄い勇気出して言ったのに…酷いよ…」



泣きながらルナはマンションを出て行った。




気まずくなった僕と優香里は、上手くコミュニケーションが取れず取り敢えず今日は解散する事にした。




「ごめんね、変な感じになっちゃって」



「謝るのは私の方です…私が居たから、2人だけならきっと上手くいったのに…ごめんなさい!」



「それは違うよ。ルナは僕のタイプじゃないから…」



何故か責任を感じてる優香里にそう言うと、タクシーを呼んで帰らした。





   [もう1人の存在]



逆転世界で2人目の女の涙…でも夏希とは違いまるで響かない…これが見た目の違い…美意識の影響だ。


 誰もが美人とブスが泣いてたら美人の方に声を掛ける…女性もブサイクと美男子が泣いてたら美男子に声を掛ける…美しいほうがより可哀想に見える。だが、元の世界と逆転世界ではその対象者が異なる。



 この逆転世界では僕だけブスに声を掛ける…?僕だけ…元の世界でもブス専は居たはず彼等はもともと逆転世界の人間だったりして…?! ありえるな…



そんな事考えもしなかった…でも僕がいる時点で他に世界を移動した人が居てもおかしくない、きっと居るはずだ…




夏希にメールした後でインスタを見ると変な投稿を見つけた。



 “こちら側にようこそ”



こちら側と言う事は僕の居た世界を知ってると言う事だ!


 差出人の宛名を見て更に驚いた!



    “神様の角”





… 神様に角があると知ってると言う事は、間違いない!2つの世界を知ってるんだ! …




   





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