AKIΛVA 飾りじゃないよ涙は

4seasons

第1話

今あることは現実なのか、夢なのか。


朝からピンポン鳴り響く。ドッキリして朝起きる。僕の名は大樹である。もちろん男性だ。


起きてドアを開けると防護服を着た男がいた。名札に部屋番号と名前は書いていない。


それで防護服の男の二人は間違えたのかもしれない。


昨日の夜 うるさかった。あれだけ音にはクレームを入れようと思うぐらいだった。


その意味がわかった。それはこういうことだったのだ。感染症である。感染率が高い病気が流行ってる。


「・・・出ない下さいね。よろしくお願いします」

「はい 右側に出ない法がいいですね」


手で合図にして「そうです 右側です」

「どこか知り合いの人が知り合いはいますか? それと昨日と隣の方と接触しましたか? 一応連絡先を教えてくれますか?」


「あ 😐はい」

どんな感染症なんたと大樹は考えた。そして自分のことより好きな人のことだ。


電話をしてみようとでもかからないかもと、「トウトウルー トウトウトルー ・・・」


諦めようした瞬間

「カチャ もしもし 太樹なに?」

「ごめんね いやテレビを見てて 今感染症が流行ってるよね 大丈夫 ?」


「えっ なにいってんの? 私外に出ないから」

「そうか 隣の人がそれで運ばれて近くにでも行こうかと」


「だって そもそも付き合ってないでしょう」

「そうか」


「・・・言い過ぎたかな 太樹」

「じゃあ いいの アキナ」


「少し 疲れもとれて 元気になってるから」

「そう ・・・」


ドアが開いて防護服を着た2人が入ってきた。マスクというより毒マスクのような顔をしている。

「ちょっと いいですか?」

「はい ちょっとだけ待ってくれますか? 電話をしていますから」


「アキナ 聞こえる?」

「なに?」


「あした 行くよ」

「うーん わかった」


「じゃあ」

「じゃあ」


「すいません ちょっと」

「いいですよ」


「ちょっと すいません」

マスクを忘れていることを思い返して玄関を引き換えした。


マスクをつけて帰ると

「マスク マスクをつけないと」

「そんなもの なんの役にも立たないですけどね」


「飛沫感染ではないですか」

「政府よりアナウンスを信じてらっしゃるのですか」


そういうと隣の男か口を挟んだ。「はい つけた方がいいですよ」


外に出た。先程まで薄手のビニールは貼ってなかった。ここはマンションの4階部分である。完全に集合住宅を取り囲んでいる。


「エレベーターを使わない方がいいと思いますけど」

「じゃあ 階段でいきましょう」


2人して前と後ろについて歩いている。なにか自分が感染したような感じだ。


一階に着くとそこは前とは違って沢山の人がいる。

駐車場につくられた臨時につくられた感染者用の特別検査施設だ。


空は青空だが、太樹の心の中は曇っていた。


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