◆心の猫◆

第1話

◆心の猫◆

うちの猫はとにかく良い猫です。

真っ白で、手足はすらっと長く、目はクリクリで、尻尾も長くて、毛並みは極上シルクのようです。

ほんと優雅で華やかなニャンコです。

太陽の光を浴びて向こうから歩いてくると真っ白でキラキラオーラが物凄いです。

そして寝そべってる時は目の上が薄桃色。目をうっすら開けてこちらを見つめる様はとっても妖艶です。

もー可愛くて可愛くて仕方ないのですが。見た目が可愛いだけでなく、どうやらこの猫は人の心の中が読めるようです。

私が心の中で音楽を流していると、私の目をまっすぐ見つめてきます。そして曲のリズムに合わせて尻尾をパタパタさせてました。なんと終わりまでぴったりとあうのです。もちろんわたしは身体を揺らしたり口ずさんでいません。心の中オンリー。

なのでわたしの心の中の音楽が聞けるようです。心と心が繋がったな、正確には繋がれたな。と感じた瞬間でした。

心の中の音を聞き取るくらいですので、うちのニャンコは芸術を愛し、親しみ、理解もします。

音楽を流すと目を細めてうっとりとお行儀よく鑑賞してますし、実際に流してる時も尻尾で節を正確に取ってます。

リラックスしてゆったりと音楽を聴くのが大好きな様子です。

そしてなんと！責任感もとっても強いです。家の庭によその猫が入るのを絶対に許しません。

でかい野良猫が庭の敷地に入ってきたら、何回かボコボコにされてましたが、学習して勝ちました。

なんでもうちを守ってるという認識があるみたいです。賢く勇敢で男気のあるニャンコです。

人間のことも大好きです。最初は警戒心を持ちますが、自分のこと好きなんだ。と分かると心を開き、近所の人でもニャーンと駆け寄ります。わたしを見ると道のど真ん中に座ってても、飛び跳ねて駆け寄ってきます。

もう可愛すぎるし、私の心の友です。

うちの猫は人の心に寄り添う心の猫ですね。