ゲゲゲの鬼太郎って泣ける



 今日はとても嫌なニュースが飛び込んできましたね。安倍元総理が狙撃されるという。日本という国で、こんなことが起きるとは思ってもみませんでした。このけだるいおかしな陽気で、自分自身も気持ちが滅入っています。なにをするにもやる気が出ないというか。気持ちが上向きになりません。食欲もないし。ストレスで肌が痒い。離婚騒動の時も皮膚トラブルが出たのはストレスだったようで、ここ数年は落ち着いていたんだけどな。


 みなさんはいかがでしょうか。

 仕事も忙しいです。こういうけだるいようなおかしな陽気の時って、相談が増えて、時間と労力がかかるケースが増えていきますから。暇を見ては連載中の作品を手直しして更新したり、ゲームをしたりして、なんとか自分を保っている今日この頃です。


 さてさて。今日はタイトル通りの話。

 以前から二女が「ゲゲゲの鬼太郎」にはまっていたのですが……。鬼太郎のアニメは何度も製作されていて、シリーズによって声優も画風も変わっています。


 第一作は1969年。

 第二作は1972年。

 第三作は1988年。

 第四作は1998年。

 第五作は2009年。

 第六作は2018年。

 

 こうして並べてみると第一作と第二作の間はまもないですが、その後はだいたい10年おきにアニメ化されている模様です。次回アニメ化されるとしたら2028年あたりでしょうか? ちょっと先だな~。


 今二女が必死に見ているのは2018年版の第六作です。この作品では、猫娘が鬼太郎よりも身長が高いお姉さん設定。作風も美しくて今風です。しかもストーリーもこれまた泣ける話ばっかりなんですよ。

 狭い家なのでリビングで子ども達がテレビを見ている横で小説を書くことが多いのですが、書きながら耳で追っていくと、必ず最後に涙が出てしまうのです。あー、年なのか。涙腺が緩いのか。それともそういうメンタルなのか。


 私が号泣したのは第六作の第23話「妖怪アパート秘話」。そのエピソードの主人公になる人間の女の子が、祖父から引き継いだぼろアパートの取り壊しを決めたところ、そこに鬼太郎がやってきてアパートの歴史を話すという内容です。ボロアパートには、実はろくろ首、あかなめ、唐傘が住み着いているんです。で、過去にはその妖怪たちを怖がって入居者が出て行ってしまう、ということが起きるわけなんですけれども、女の子の祖父たちは妖怪たちと対話し、そしてその妖怪たちをそのアパートに置いてあげるわけです。女の子は小さい頃、その妖怪たちに囲まれて幸せに暮らしていたのですが、現在は誰も身寄りがいなくなって独りぼっち。出来た彼氏は地上げ屋の仲間で、権利書目当てに付き合っていたというオチつき。

 

 結局、鬼太郎たちが地上げ屋を懲らしめてくれて。女の子も妖怪たちが自分の成長を見守ってくれていた、ということを思い出すという、妖怪と人間との間に生まれて心温まるようなエピソードです。最後には、女の子がオーナーで、砂かけババアが管理をし、妖怪たちが賃貸契約を結んで住むアパートになる、というエンディングなんですけれども。これがまた泣ける。うう。このあらすじ書いていても泣きたくなっちゃいます。


 ちょうど見ながら、もふもふ猫のラストを書き進めていたせいで一人で号泣。娘たちにドン引きされながらの号泣でした。いや、たまにはいいですよね。涙流すのも。気持ちが昇華されます。ちょっとうつうつとしているような息苦しい感じがすっとします。


 妖怪ウォッチなど、いつの時代も妖怪モノは流行りますが、鬼太郎って時代を越えて大人も子供の感動できるってすごいな、って思います。作品はそれぞれの時代背景も反映しているから、今時のネタも入れ込んである。けれども、宝石に目がくらむ人間や、人を虐げている人間がバツを受けるなど、昔から変わり映えもせずに存在する人間の欲望についても描かれています。そう、そうなんですよね。時代とともに変化していくものもあるけれど、人間の欲というのは、そうそう変わるものでもないのだな、ということもよくわかります。

 鬼太郎シリーズを順を追って見てみるのもまた、面白いんじゃないかな、と思いました。


 ちなみに、第六作では、鬼太郎のお父さんである目玉おやじの若かりし頃の姿が登場します。ねー。すっげーイケメンです。わお。目玉おやじの若い頃って、目玉はそのままだと思っていたのにね。もうびっくり。でも声がね。野沢雅子さんだから、悟空にしか聞こえない。声優さん、替えて欲しかったな~。ゴールデンカムイのさ、若かりし頃の土方さんの声優さんがユーキャンになっているみたいにね。やっぱり声優さん、替えて欲しい。これ、ヲタクの切なる希望です。


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