う、生まれて初めてクロGを見た!!


 いや、タイトル通りの話なんです。昨日、生まれて初めて大きなゴキブリくんを見ました。腰抜けました笑


 昨晩、いつものように就寝しようと、子ども達を布団に入れた瞬間。二女が「お母さん! 学校にいるような虫がいる!」って言うんです。どうやら、彼女の枕元の押し入れ襖のところに虫がいるようです。


 私はてっきり、小さい虫なんだと思って、「叩いちゃいなさい」って言ったんですが、今度は長女が「ゴキブリだよ。これ。ゴキブリ」って言うんです。


 まさか。四年以上住んでいて、この家でゴキブリなんて見たことがありません。嘘だろーと思いながら、先日、義母からもらった虫退治のグッズを取りにいきました。


 みなさん、ご存知ですか?

 『電撃殺虫ラケット』

 

 テニスラケットの形をしていて、網のところが針金になっているんです。で、虫をそれで捕獲したらスイッチオン。パチって火花が散ったら、虫が絶命した合図です。網にへばりついた虫の死骸は外にポイっていう、虫嫌いにはなんとも便利なグッズ。


 虫が嫌いなわたしたちのために義母が購入してくれた秘密兵器の出番です。ゴキブリくんは、押し入れの襖が互い違いになっている凹んだところにじっと身を潜めています。二女がそれを棒で叩き落として、床に移動したところを長女がラケットで電撃! という作戦。(私はなにもしない)


 さっそく作戦決行。二女が払ったゴキブリくんが畳に落下。長女は何度も電撃を食らわせますが、ゴキブリくんは動きこそ鈍くなるのに、まったくもって絶命する気配なし。足をゆっくりとばたつかせています。かれこれ、6発は食らわせたでしょうか。何度も火花が散るのに、彼はびくともしないんです。


 ——これがゴキブリの生命力! 畏るべし。


 しかし動きの鈍くなった奴が相手です。私がティッシュとビニールを使って、奴を確保。いやデカかった。私の小指くらいの身長はあるでしょうか。ともかく、ビニールの口を封印して、そのまま最近、路駐で迷惑を被っている向かい側アパート前にある自販機のわきのゴミ箱に突っ込んできました。


 しかし恐怖はそれからですよ。ゴキブリは一匹見つけたら百匹はいるというではないですか。もしかして他にもいるのではないか? 奴はいつから我が家に入り込んでいたのだろうか? って恐ろしくなるわけです。


 寝ようとしていたところだったのに、それどころじゃない。三人で懐中電灯を手に、冷蔵庫や食器棚の裏を見たり、テレビボードの裏を見たり、押し入れの中を見たり……あちこちチェックです。卵なんか生まれていたら大変なことになりますし。ネットで調べたところ、黒ゴキブリの卵は1センチ。目視できるとのこと。三人であちこち探しまくりです。


 以前、職場にチャバネが出たんです。とあるお客さんからもらってきた冷蔵庫に潜んで入り込んできて。チャバネは寒さに弱いので冬には全滅すると、業者から言われましたが、それでも半年以上はやつらとの攻防を続けました。それを考えると、わが家にゴキブリが侵入した、ということは大変なショックです。若い頃、木造の古いアパートに住んでいて、夜勤から帰宅したら、窓にびっしり羽蟻が張り付いていた時くらの衝撃です。


 結局は、他のゴキブリの存在は確認できず。卵も見つけられませんでした。今日は帰ったらホイホイを置いてみます。それで引っ掛からなければ、奴一人だった——ということで片付きそうです。


 この話を後輩にしたところ、彼女の家でもお風呂のリフォームをしていた時にゴキブリが出たそうです。業者の話ですと、「ゴキブリは人に見えないところで生息するので、冷蔵庫とかの影で見つけた場合は、他に仲間がいる可能性が高いけれど、表で一匹だけいるというのは、迷い込んできたと考えていいでしょう」と言われたそうです。ああ、そうであってほしい。だって、あんなに大きいの見たことないもん。


 昨日は暑い一日で、外に洗濯物を干していたし、窓も開けていました。洗濯ものにくっついて入ってきたのかしら。水回りではなく、洗濯物を出し入れをする部屋にいたゴキブリくんです。干しておいた茶色いシーツにくっついて入ってきた、と信じたいところ。


 東京に住んでいた子からすれば、「ゴキブリなんて、よく出ますよ」って言っていましたけれど、人生で初対面してしまって、動揺しています。あんなに大きいんだ~。チャバネのほうが小さかった。いやいや、どちらも、キ、キモイ……。


 しばらくはゴキブリくんの脅威にさらされながら、眠れぬ夜を過ごすことになりそうです~。ああ、怖い。


 今年は人生初の嫌なこと目白押し。警察には捕まるしね。ゴキブリとご対面でしょう? なんだかついてないです~。


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