市町村の歌、知っていますかー?


 新年度始まって、仕事が妙に忙しいです。原因は、Twitterでも呟いたんですが。数年前に、色々な修羅場を一緒に潜り抜けた同志が、昇進して戻ってきたんですよ。別の組織の人だから、お取引先? とでもいうのでしょうか。いや、委託元って言うのかな。それはそれで喜ばしいことなんですがね。ともかくジャンジャン電話かけてくる。彼の部署、自分以外は20代ばっかりになっちゃったんですって。で、一人で面倒みれないからって、私の事務所に連れてこようとするわけ。面倒みてよって。嘘だろう。自分の部下くらい自分で教育しろー。


 彼はですね。おじさん探偵団の一人、雉子波くんのモデルになった人なんですよ。デスクトップの壁紙をラブライブにして上司に怒られたりね、フィギアを飾ろうとして怒られたりね。でも、職務態度は至って真面目。早朝だって、夜間だって、呼び出せば嫌な顔しないで駆けつけてくれる。かなり助けてもらったんです。


 「I'll Be Back」。異動前も、「また戻ってくんじゃないのかー」ってからかっていたら、まさにその通りになるという。まあ、今まで色々助けてもらったんです。今度は手伝ってやるよ……ってなことで、新年度早々、仕事がとってーも忙しいです。


 そんな中、入学式に行ってまいりました。卒業式同様。子ども達はしらーっとしていますけれども、大人たちはもう嬉しくて嬉しくて仕方がない。子ども達をしつこく撮影しただけでは飽き足らず、今度は着物姿のお母さんたちとの記念撮影。最終的には、子どもたちがスマホを構えて、母親同士で記念写真を撮ってもらう始末。逆。主役はどっちだって話。でも楽しい入学式でしたよ。


 中学校って小学校とは違って、なんとも言えない独特の雰囲気がありますよね。なんなんだろう? 在校生たちのリハーサル。司会の先生が「マスクを触ったら、拍手を大きくしなさい」って言うわけです。イミフ。保護者からの間からは失笑が漏れています。教育の場って、本当に独特だよなー。雰囲気が。


 入学式には、国歌、校歌が流れる。今はコロナ禍なので、歌わないんですよね。斉唱ではなくて清聴って言われます。その中で、うちの中学校は市歌が流れたんです。へー、珍しいと思いました。


 みなさんがお住まいの自治体には市町村歌がありますか? 私が居住しているところは、小さい町が合併している比較的新しい自治体。市歌は、数年前に制定されたばかりです。ですから、作詞者は、県内では今と時めく詩人です。かなり最新の自治体歌ですね。その歌詞を聞いていて、ふと創作のアイデアがひらめいたわけですが。それと同時に思ったことは、旧町の歌はどこにいたんだろう? ってこと。


 ウィキ先生で検索してみると、市町村歌って、歴史があるもので、あちこちで制定されています。ああ、やっぱり市町村合併で放置されている歌も多いみたい。条例で地域の歌にされているものもあるようですが。


 歴史がある自治体だと、埋もれてしまって、市町村歌をしらない住民も多いのではないでしょうか。行政が、うまく使ってくれるといいんですが、ほったらかしのところも多いです。


 仕事をしている自治体の市歌は、かなり歴史があります。山田耕作やら團伊玖磨が関わっているなかなか素晴らしい曲なんです。


 しかし、私の周囲でそれを知っている人は本当に少ない。しかも、市のアニバーサリーの時は、それを使用せずに、新しい曲を作成するという始末。


 もっと大事にしましょうよ。新しいもの作ればいいって話じゃないと思うんですよ。あるものをどう生かすのか。それだって腕の見せ所でしょう? 行政職員に求められているのは、そういうことなんじゃないかなあ? って思うわけなんですよね。


 なんだかもったいない気持ちになりますね。あちこちの市町村歌、聞き比べてみると、いい曲があるんだと思うんですよね~。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る