第5番とイタリア歌曲
おはよーございます。連休明けの朝って、なんとも言えないけだるさに取りつかれますね。やる気しない。
この連休は、久しぶりに、本当に久しぶりに実家に行ってお墓参りをしてきました。妹の子どもは4歳。可愛い盛りですね~。
「うさちゃん。きょうねー。りーちゃん(自分のこと)ねー。うさちゃんとオバカにいくの」
会った瞬間にそう言われて「?」。妹の話ですと、「オバカ=お墓」のことらしい。可愛いですね。4歳。オムツなんてはいちゃって。さすがにうちのマイペース長女だって、4歳を目の前にしてオムツは卒業したのにね。
「りーちゃんねー。ようちえんにオムツ5まい、もっていくの。だからだいじょうぶー」と言っていました。——全然大丈夫じゃねーぞ。
まん延防止等重点措置が適応されている中ですからね。日帰りしましたが。帰り道、天の川が見えるスポットに娘たちを初めて連れて行きました。ところがね、残念。中秋の名月が近いせいで、煌々と満月が輝いているではありませんか。光の弱い天の川、うっすらとしか見えませんでした。新月に近い頃いかないとだめだなー。
今連載をしている音楽ホールの続編ですが、そろそろ第二曲が終わります。今回は第一曲をチャイコフスキー:交響曲第5番。第二曲をスカルラッティ:「 O cessate di piagarmi(私を傷つけるのをやめるか)」をチョイスしてみました。
チャイコフスキー第5番は、言わずと知れた名曲。初心者が必ず通る有名どころですね。かくいう私も、高校生時代に夢中になって聞いた一曲です。当時は、CDなんてそう買ってもらえる代物ではありませんでした。図書館で借りてきたカセットテープの音源をダビングして、ウォークマンで聞いていた記憶があります。今はデジタルの時代。数々の名指揮者たちの様々な音源を耳にすることが出来るって、こんな時代がくるとは。当時の私は思ってもみませんでした。
ネット上で「名盤」をググってみますと、いろいろな指揮者の演奏音源が出てきます。しかし、それも情報を発信している人の好みに左右されるわけですね。
ロシア音楽はロシアの方が演奏している作品がやっぱりよかったりするわけですが、私の好きなチャイコ5番は、カラヤンとウィーンフィル1984年版でしょうか。しなやかで美しい。さすがって感じです。それからもう一つは、やっぱり外せない「炎のマエストロ小林研一郎」の第5番。1999年版。ウィーンフィルとの競演。よかったです。やっぱり熱い! もうご高齢になってきていますもんね。小林先生。
チャイコフスキーは最初、この曲が嫌いだったみたいです。初演をしてみて、周囲から称賛の声を受けて、やっと自信を持つことが出来たって。作曲家だって、世の中に作品を送り出す時は、自信がないものなんですねー。チャイコさんが身近に感じられるエピソードですね。
第二曲のスカルラッティ「 O cessate di piagarmi(私を傷つけるのをやめるか)」は、イタリアのオペラ「ポンペイオ」の一曲らしいです。今回、取り上げるにあたって、自分が調べられる範囲で、調べてみたんですが、この「ポンペイオ」ってオペラの情報が一つも出てこないんですよー。もちろん、この曲以外の他の曲も見つからない。この曲だけが、「イタリア歌曲集」に収録されていて、ろくな文献が見つからなかったです。
イタリア歌曲は「ベルカント唱法」と言って、ドイツ唱法や日本歌曲とは違った発声方法が求められます。声楽曲としては、初歩的なものなので、まずはイタリア歌曲から入るというのが通例みたい。私も副科で声楽を専攻していたので、まずはベルカント唱法を学びました。
ベルカント唱法っていうのは、頭のてっぺんから響きを出して、突き抜けて明るい発声方法でした。ホール一杯に響くようなイメージです。それに反して、ドイツ唱法は、横隔膜を下げて低く低く歌う方法。これ、結構難しい。
イタリア歌曲はローマ字読みをすれば、ほぼ読めるから楽。ドイツ語は特殊だから、読むのも一苦労。特にバッハなんて、コロコロ音が転がっていくので、難易度高し。
でも一番苦労したのは「巻き舌」なんです。巻き舌。高校生まで出来なくって、突然やろうとしても出来ない。通学の途中、ずっと友達と巻き舌の練習をしていた、挙動がおかしい女子高校生でしたね~。一か月近く練習して、やっと巻き舌を習得した苦い思い出があります。
今回、音楽ホールで取り入れた曲は、初心者が学ぶイタリア歌曲集に掲載されている一曲ですので、歌うのはそんなに難しくないです。もしよろしければ検索してみてください。音源が出てくると思います。
イタリア歌曲って、なんだか芸術っぽいんですけれども、日本で言えば歌謡曲みたいなもんで、歌詞が結構面白いんです。これを機に、ちょっと興味を持っていただけると嬉しいなーと思います。
まだまだ続く音楽ホールの続編ですが、これからも色々な曲を取り上げていきたいと思いまーす。どうぞよろしくお願いいたします。
https://kakuyomu.jp/works/16816700426594968002
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