営業さんの技と、責任感
おはようございます。すったもんだの終末が明けましたが、やっぱり一番疲労が蓄積している月曜日の朝です。
土曜日は、私のカクヨム一周年記念にたくさんコメント頂きまして、本当にありがとうございました。心新たに二周年を目指してこつこつと書いていきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。
さて、土曜日に車を擦ったんですが、さっそく昨日の夕方にパーツを交換してもらいに行ってきました。今回は助手席の下のプラスチック部分のみ擦れていたということで、修理は三十分程度。いや、ディーラーは早い。
「いや、小学校が建て替え工事中でね、えっとね。えっとね」って。なぜか整備のお兄さんに言い訳を並べ立てるんですよね。私。
こういう時って、あれって「私は悪くないんだよ。そんなに運転下手なはずないでしょう?」っていう言い訳なんでしょうか。聞いているお兄さんも苦笑いで、返す言葉もなさげ。一人であたふたとしゃべってなんだかお馬鹿さんみたいな気持ちになりました。
ところがですね。その後に、この車を時間をかけて探してくれた営業課長さんが「雪さん、大変でしたね」ってやってきたんです。
で、私は先ほど同様に言い訳を並べて「へへ」って笑って誤魔化したんです。
しかし、営業課長さん。にこりともしない。そして神妙な表情で言うんです。
「雪さん。おれね、親父が亡くなった葬儀の後に、親戚の家に用事があって行ったんですよ。でね、こんな大きな石ですよ。見ればわかるくらいの。ありえないくらい大きな石に車ぶつけちゃってね。——人間、やっぱり精神的になにかある時って、ありえないことが起こるものですよ」
なんだか——ああ、そっか。私疲れていたもんなって、妙に納得してしまいました。それからは言い訳なんかする気にもならなくて。そうなんだなってしか思えない。
いや。さすが営業課長さんは違いますね。バタバタと浮足立っているような足元が、しっかり地面についた気持ちになりました。
今のディーラーは独身時代にお世話になっていたお店で、結婚して元夫が乗っている車を購入したところなんです。そのおかげで、離婚後は疎遠になっていたんです。離婚後は、逆に夫が今まで世話になっていた別メーカーのディーラーさんにお世話になっていたんですが、そこの営業さんは軽い。私が普通車が欲しいと相談した時にも、
「今は軽でも性能いいんですよ。高速だって飛ばせるし。コスパもいいでしょう? 維持費もかからない。軽の新モデル見ます?」
って言うんですよ。落胆したんです。客が欲しいというものを進めないってどういうことなんだろうって。それで、元夫が通っているにも関わらず、以前のお世話になったお店に戻ったというわけなんです。
離婚の件は、もちろんお話していますから、元夫の車と、点検の日とかが重ならないようにこの営業課長さんが配慮してくれるんです。
今回も「中古で買うのに、手間かけさせて本当にすみません」って言った時に、その方が、
「車は車ですよ。おれたちの仕事は新車の販売じゃないんです。その後のメンテナンスをいかにやっていくか。そして、長く乗ってもらえるかなんです。気にしないでください。そんなことで、サービスは変わりませんから。安心してくださいね」
って。いや、さすが営業のベテラン。こうして客からの信頼を得て、次もここで買いたいって思わせるんでしょうね。素晴らしきかな。営業の技。
こういう気遣いって、普通だったり当然だったりするのかも知れないけれども、それすらやってもらえない場面って多いです。同じお金出すなら、気持ちよく利用できる店がいい。これ当然のことですよね~。
自分も仕事でこういう技、使っていかないといけないなと思います。いや~三万の出費は痛いですが、無事に車も治って、いい収穫でした。
昨日は、予定が立て込んでいて、娘の吹奏楽の手伝いに行けなかったんですけれども、別なお母さんから、「娘ちゃん、みんなの前でかなり絞られていたよ。涙目だった。帰ったらぎゅっとしてあげて」と言われました。
大会まで二週間を切ったので、先生たちもピリピリ。六年生は辛いところです。さっそく帰ってきた娘に「大丈夫?」と声をかけてみたんですけれども、彼女。ブスくれた顔をしてこう言いました。
「も~。嫌になった。今日は怒られてばっかで、吹いた気がしない。つまんない。もうね。私、中学校になったら絶対にやめるからね! 吹奏楽なんて中学生ではやらないんだから! あ~早く中学生になりたい~」
「え? 今はやめないの?」
「え? なんで。やめないし」
「あ、そうですか」
「パトレイバー(アニメ)でも見て、癒されよ~。く~、アニメはいいね! 最高だ」
吹奏楽のお友達関係が
色々時間的、精神的に疲弊した週末でしたが、まあ、いいこともあった。よっし、また一週間頑張りましょう!
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