車買おうかな④【完結】



 いや、久しぶりにゆったりとした気持ちで朝を迎えられました四月一日。忙しかった年度末も昨日で終わり。椅子に座ることなくあわただしく過ぎた感じです。


 今年は新年早々、ついてねーとエッセイで叫んでおりましたが、それは引き続きのことでして、もう先週は「人生終わりたい」と思うくらい不幸続きでした。


 十年以上いる現職で、初めて職場の車をぶつけるし、自転車のハンドルが腕に当たって赤く腫れあがるし、コンビニでは自動支払機の釣銭が私の時にだけエラーを起こす。いや、これは私のせいではない。前に入金した輩がくしゃくしゃの紙幣を入れ込むおかげで詰まったということですよ。

 極めつけは、生まれて初めて私服警官さんの世話になりました(私じゃないよ)。いや、カッコいいですね。いつも出会う警察の方は制服の方が多かったんですけど、私服の警察官ってやっぱり「かっこいー!」。若いお兄さん二人組でした。いやいや、そういう話しではない。私がいかに「人生を終わりたくなったのか」を伝えようと思ったはずだ——。


 悪いこともあればいいこともあるわけで。このエッセイでも随分触れていた新しい車が我が家にやってきました。人生初のフル装備の車! いや、驚きです。貧乏って損しているんだね……。車にはこんなにたくさんの機能が付いているのか……。と感心していしまいます。


 我が子たちも大喜び。今まで世話になった車との別れの時には、涙を流していた二女も、今では新しい車に名前を付けて可愛がっているようです。

 多分、一生自分では新車で買えない代物を、元値の半額で購入できました。五年経過して、一万六千しか乗っていないのに、半額になるなんて。なんという世界なのだ……と思いましたが、担当の方曰く、「色ですよね。青って人気ないんですよ。色で半額! これ決まり」だそうです。やっぱり人気色の白、黒、シルバーはそう値が落ちないそうです。なんだか確かに目立ちますけど、きっと見慣れないせいでしょう笑。


 前の車は、娘が生まれてから購入したものです。東日本大震災の時も車中で被災しましたし、家族の楽しい想い出も、辛い思いでも全て詰まった車でした。精神的に辛くて、家に帰れなくなったときも、あの車の中で時間を潰してから帰宅した思い出もあります。


 車っていうものは、私の人生には必要不可欠なもののようですね。

 若い頃は「走り屋」とか流行っていた時代。車高低くし過ぎて、入れる店が限られる男とか、峠にドリフトしに行こうと誘う男とか、そんな男子ばっかりいた時代です。ナンパも流行っていてね。今時もあるのでしょうか? 飲みに行くと、最低三組くらいの男子に声をかけられるのが普通。あ、そうか。もうおばちゃんだから声かけられないだけ? 今でもナンパするような肉食男子はいるもんなんでしょうかね?

 そういう男子たちと夜通し海に行って遊んで朝帰り。一時間も寝ないで仕事に行く——なんて生活をしていたことが懐かしく思います。その時も、男を選ぶときの要件は「車」。いかにカッコイイ車に乗っているか? でしたね~。懐かしい。


 一台を10年乗ろうとすれば、人生の中で乗れる車は、後二台くらいでしょうか? そう考えると、やっぱりお気に入りに乗ったほうがいいのだと思うんですよね。ですから、今回出会ったこの車も大事に乗っていきたいと思います。


 とまあ、まとまらないエッセイですが、少しはリハビリになったかな? 仕事が落ち着いてきたので、また少しずつ創作活動を始めたいな~と思います。ああ、ミステリーは、ふりだしに戻る——です。


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