公衆衛生学会


 来週は公衆衛生学会です。例年ですと、遠方で子連れ参加は厳しいので参加できませんが、今年はなんと! このCOVID-19様のおかげでリモート開催とな!? ありがたや、ありがたや。本来なら、今年は京都開催です。


 仕事柄、何事も最新情報が欲しい。情報難民は負け組になるのです。内閣が変われば誰が厚労大臣になるのか? 厚労省の動向(各局単位)や、審議会の内容……片時も目が離せないです。なにせ、我々の仕事に直結する問題ですから。

 そして、学会もその一つ。流行りや世界レベル、国内レベルの温度がわかる。今年は、もっぱらCOVID-19ばかりになる気がしますが…。 

 

 公衆衛生学会って、幅広いんです。全部で20以上の分野に分かれております。なにせ、ゆりかごから墓場までなので、妊娠、子ども、学校、職域、障がい、地域、高齢者、災害、感染症、行政施策……と多岐に渡るから、聞き応えありますよ。

 昨年は、電子タバコの健康被害についての研究が面白かったです。今までの煙草事情とはまた違っていて、新しい分野だ。オリンピック開催国は、禁煙対策を万全にしなくてはいけないのです。それから、特に興味深く聞いたのは性的マイノリティのシンポ。思春期の自殺が多いそうです。やはり、様々な葛藤に苦悩されるんだと思います。LGBT、性教育に熱心な岩手県陸前高田市の取り組みが面白かったです。市長さんが、コンドームの達人に弟子入りしたエピソードがありました。いい。いいことすぞ。日本の性教育は適当ですよ。もっと真剣に教えていかないと。

 

 BL作家だからじゃないですよ。それとこれは切り離し。


 公衆衛生の畑にいて、健康増進を生業とする私たちにとってCOVID-19騒動は、大変興味深いです。まず、来るぞ来るぞと言われていたパンデミックの到来。しかもコロナ! 鳥インフルエンザを警戒していただけに、予測外れ。

 それから、今まで信じられていた定説が通用しなくなったということ。

 

 人間は、社会参加によって元気になれる––––。


 今のご時世、人が集まることはタブーに近くなっています。全国的に展開されていた、地域の居場所づくり、健康体操事業は軒並み活動が鈍化。リモートや、代替えサービスで維持しようとしていますけど、歪みばかり生まれてくる気がします。もう抜本的に健康増進に関しては考え直さなくちゃいけないんだと思うんです。だって、リモートできる高齢者って一握りですよ。若い世代はそれでいいかも知れないけど。 

 介護保険も生活保護も受給は確実に伸びている。生活保護の部署に電話が殺到して役所の電話回線がパンクしたと聞きました。

 介護保険も申請者が増え、閉鎖する介護事業所が増え、虐待ケースも増え、悪循環の中での次年度の制度改正。さて、この大混乱をどう収束させるのかというのが、専らの関心事。

 

 パンデミックを生き残った人類は進化しなければならない。生物学的にもだけど、社会的にも。

 頭痛いです。今までの概念を根本から見直すのか。それとも、特効薬ができるまでのしのぎ策を考えるのか。専門職として試されている気がします。大したことはできないけれど、自分の受け持ち地区の方々の健康は守りたい! これから寒くなるとインフルエンザとのダブルパンチも控え、緊急事態宣言の再発令も予測されます。アフターコロナはどうなるのか? どこか不安が漂う空気感にやられないように、しっかりと勉強します!


 

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