第4話 誕生そして…

「オギャーオギャー」      (1年2月15日)


青・薄紫・ピンク・ 赤と色とりどりの4匹のスライムが産声うぶごえをあげています。

みんな強士よりも小さくプルンプルンで生まれたばかりの子供たちです。


「可愛いわね」


そう言ったのは強子。やわらかい眼差しで子供達を見つめます。


「そうだね」


静かにそう答えた僕。


顔で選んだ強子だけど性格もよかったみたい。ああ良かった。鬼嫁になったらどうしようかと思いました。2匹でてを取り合っていい子を育てられそうです。


早速子供達に名前を付けました。強士と同じ青色の子は『一強いっきょう』、強士と強子2匹の色を合わせたような薄紫の子を『二強にきょう』強子にそっくりピンクで可愛い子は『三弱さんじゃく』、血のように真っ赤な子は『四弱しじゃく』。みんな強く優しく育つことを願います。


5年後には最強小学校への入学が決まっています。


そこは、全校生徒10億匹の生き残りをかけた戦場です。生き抜くために今のうちに強く育て上げなければなりません。


強士は子供たちが強く育つ為に、ネットで100個ほどスライムを強化する鉱石を買いました。世の中金です。


鍛練とドーピングを積み重ねる4匹の兄妹は、どんどんレベルを上げ成長していきました。6才になるころにはみんな既に3年生位の実力を持っています。


そして、地獄の小学校生活幕を開けます。

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