渡り鳥
勝利だギューちゃん
第1話
僕は、鳥。
空を飛んでいる。
名前は知らない。
人間が、つけたようだが、僕は覚えていない。
この広い大空を飛ぶ。
それが、僕の義務。
地上の動物たちは、僕らを羨ましそうに見ている。
「どうやったら、飛べるの?」
「空を飛べたら、敵に襲われても、逃げられるのに」
そう、言いたそうだ。
でも、僕ら鳥からすれば、君たちが羨ましい。
「飛ばなくてすむなら、飛びたくない」
人間の世界では、【隣の花は赤い】というらしいが・・・
空を飛んでいると、時々下に、青い水たまりが見える。
とても、広い。
あれは何だろう?
あれが、海?
他の鳥たちは、その海に入っていき、何かを加えて戻ってくる。
そういう仲間も、かなり多い。
僕も、潜れるかな・・・
やってみようかな・・・
「そんなことしている暇はないよ」
仲間に声をかけられる。
そうだ・・・
僕は、渡り鳥。
今は海に見とれている場合ではない。
僕は僕の使命を果たすまで
いつか、海に帰る日も来るだろう。
それまでは、飛ぼう
この、大空を・・・
渡り鳥 勝利だギューちゃん @tetsumusuhaarisu
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