「il vampire illimitato ―原初の吸血鬼―」作者 赤伊 正広 様
次の感想は、赤伊 正広様の「il vampire illimitato ―原初の吸血鬼―」についてです。
戦闘シーンが多く、武器や動きなどよく調べて書かれているなあという印象でした。その他にヴァチカンの組織など、設定をかなり練られたんだろうなと考察しました。
一話目の二人が主役で、それに関わる女子高生の沙月。
敵側には吸血鬼二人「化け物」と「黒騎士」、そして人形使い。
ミケーレとマリアの微妙な関係に、沙月の片思いが加わり、話は展開していく。
1話分が結構な文字数なのですが、それを負担に思わなかったくらい、読みやすいかったです。
さて、ネタバレ感想を下記に書きます。
本作を読まれてない方はご遠慮ください。
☆
原初の吸血鬼のミケーレ。
まさかキリストにまでさかのぼるとは予想外でした。
原初も原初ですね。
「キリストが吸血鬼となって復活」は面白い反面、ヴァチカンはどうなんだ?と思っちゃいました。だからその事実を知られないためにも、ヴァチカンは吸血鬼を嫌うのか。ミケーレとも距離をとっているのか、そんな予想をしてしまいますね。
愛した女性と同じ名のマリア。
彼女も同じく吸血鬼。半分ですが。
200年拗らせましたね。もっと早く告白できたのでは?と思いつつ、気持ちを確かめ合えてよかったですね。
沙月に関してはミケーレに助けられて惚れるのもわかるなあと思いつつ、叶うわけないのになあと同情してました。最後はもっと酷いことに。
個人的に一番印象深いのは、黒騎士ジル・ド・レエです。
ジャンヌへの想いに忠実で、筋が通ってる男前だなあと思いました。
けれども結局彼は……。あの世という言葉があっているかわかりませんが、ジャンヌと再会できればいいですね。
怪物と人形使いは、ちょっとその目指すものがわかりずらかったです。
人形使いに関して、その卑怯な部分が際立ってましたね。
ミケーレとマリアは二人でこれからも一緒に戦っていくんですね。
辛さも分かち合って。
8話でうまくまとまっていたと思います。
この度は企画にご参加いただきありがとうございました。
次の感想は、和泉正人 様の「花とたゆとう」です。
https://kakuyomu.jp/works/1177354054896142962
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