第6話 サヨナラ、小さな罪 〜コードNO193〜




※この作品は同題異話SR【サヨナラ、小さな罪】参加作品と同じ物です。





 見渡す限り砂、砂、砂、そしてポツポツと岩山。

 そんな果てしない荒野の中を俺は空圧浮揚バイクホバーバイクを軽快に走らせている。


 ひと仕事を終えた開放感もあり、ホバーバイクでかっ飛びながら調子っぱずれの鼻歌なんぞを延々歌っていると、ヘルメットヘッドギアのシールドスクリーンに少女の姿が映し出された。


『あの〜マスター?、さっきから延々繰り返してるソレ、やめてくれません? いい加減、耳にタコができそーです』

 モニターの中のツインテール少女が俺にそう訴えかける。


「いやお前、耳ないやん?」

 そう、コイツは便宜上少女の姿でモニターに映し出されるが、実際はコード34式というの単なるアシスタントAIだったりするのである。プログラムとして存在しているだけなんで、耳どころか身体もない。そんな具合でドコにタコが出来るんだか。

 

『あっ、失礼ですねぇ、ちゃんと耳ありますってば。ほら?』

 そう言って、34式アシスタントAIは自分の耳をどアップにしてきた。

 見ると可愛らしい耳にタコのイヤリングみたいなのが付いている。


「……うわ、引くわぁ」

 コイツが最新AIのくせに時々こういうサムい古典的なネタを放り込んでくるのは、俺専用にカスタマイズされているからだ。俺が普段からくだらない親父ギャグとか連発していると、このAIもそれに合わせて学習していくのである。

 親切設計ってゆーより、でっかいお世話だとしか思えんのだが。

 


『イヤイヤ、老舗のおっぱいパブオッパブのCMソングをエンドレスで歌ってる人に言われたくないです』

 

 って、さっきの鼻歌のことか。うーん、あんまし自覚なかったけど、無意識でそーゆーチョイスをしちゃっとったんやな。


「つか、なんで知ってるんオッパブのCMとか?」


『そりゃ検索しましたから』

 と、あっさり言われてしまった。まあコイツなら一瞬で検索できるしなあ。

 今更アホな事を聞くな、みたいな顔で見てくるし。


っとくけど、別におっパブの歌とか知っとって歌ってたんちゃうからな? ただ単に耳に残ってただけやし。最近流行ってるんちゃう? 知らんけど」


『そんなムキになって否定しなくていいですよ。マスターがおっぱい星人なのは周知の事実ですし』


「おっぱい星人言うゆーなや💢」


 俺は惑星πO2パイオツー出身ってだけなのである。って、どこのバカがこんなふざけた星の名前付けたんだか。

 おおかたかつての大宇宙航海時代に、宇宙にぽっかり浮かぶ薄いピンクの双子星を初めて発見した奴が

「まるでオッパイのようだ」

 とか言ったんじゃないかと思う。知らんけど。



『あぁ、パイオツ星人ですね』


「ギョーカイ人かっ」


 いい加減面倒くさいんで通信を強制的に切ろうとしたら、モニターの34式が慌てて止めてきた。


『ちょっ、待って下さい、切らないで、本題です。本部から通信入ってます』


「アホか、それ先に言わんかい」


 シールドスクリーンの34式さよと入れ替わるように、イライラした表情のオッサンが映し出された。


[……やっと繋がったか。ホンマにアレやな、コード193。 お前んとこのアシスタントAI、日に日にアホになっとりゃせんか?]

 

「いやぁ、それほどでもないスわ」

 因みにコード193とは俺の事である。


[褒めてないわ。この主人にしてこのAIありかっちゅーの]

 

 そう言って頭を抱える割れたアゴのおっさんは俺の直属の上司なのだった。



 俺の所属する安国Gアンコクジー協会はありとあらゆるトラブル解決を請け負う宇宙のなんでも屋さんである。ひとつの惑星につき数十店舗の店を構え、それが銀河系はもとより、あらゆる星系に広がる一大チェーン店なのだった。似たような協会に、宇宙の壊し屋を自認するクラッ○ャー協会という老舗があるのだけど、そのやり口をパクったとかでたまに訴えられそうになるのは内緒の話だ。



[そんで、例のB地区びーちくの件はどうなってん?]

 そう部長が尋ねてくる。



 B地区は、この大陸において大体中規模程度の都市でありそれなりに栄えているのだけれど、最近になって新興宗教の信者が大量に入り込み、住民とのトラブルが頻繁している状態だった。

 そこでウチにトラブル解決の依頼が舞い込んだのである。

 具体的に言うと、立ち入り禁止区域に入り込み、違法に活動している輩を何とかしろ、って話だった。


「一応終わりましたけどね、アイツ等めっちゃタチ悪かったすわ」


[お前がそう言うならよっぽどやな。テロ活動でもしとったか?]


「いや、暴力振るってくれる方がまだマシっすわ。アイツ等屁理屈でコッチを抑え込もうとしてくるから」


 その信者達は廃棄予定の古い建物を勝手に占拠し、そこを拠点に布教活動を行っていた。布教活動自体に問題はないが、立入禁止区域に入り込むのは当然許されることでは無い。その事を宗教団体の幹部に問い詰めたら、実に驚くべき答えが返ってきたのだった。



「『自分達は立入禁止をちゃんと守ってる』、ってゆーんすわ。いや、現に入ってるやん?って突っ込んだら、『ならアレを見てみろ』って、見たら正に信者が中に入って行く瞬間でね」


[現行犯なら何の問題もないやろが?]


「いや、それがね。ソイツ、匍匐ほふく前進で入って行きよりまして」


[あ? それがどーしてん?]


入ったからやない、と」


[……はぁ? なに?]


「だからぁ、『立って入ってないでしょ?』ってゆーてる訳すわ」


[……アホか]思わず呟く部長。

『うわぁ、面倒くさいですねぇ』

 そう34式サヨも割り込んでくる。


「おい、34式サヨはモニターに出てくんなよ。視界が狭なるやろ? 音声だけにしろ」

 忘れてるかもしれんが、俺はまだバイク運転中である。


『はぁ〜い。ねぇマスター、それでどう説得したんです?』


「いや、説得なんかできるかい。アイツ等、人の話は聞かんし大人数で圧倒してくるし」


『ええ⁉ じゃあ認めちゃったんですか?』

[……それでどーまとめてきた?]


「とりあえずその禁止区域については検討する、と。で、その場所に行くのに橋が掛かってるんすけどね、その橋がかなり老朽化してるんで『』って念押して帰りましたわ」


『ええ、帰っちゃったんですか? その人達だったらそんなの絶対守んないですよ。 どうせ、橋の真ん中歩いて『ハシは渡ってないでしょ?』って言うに決まってますよ?』


「ああ、せやから橋の中央付近まで来たらポッキリ折れるよーに細工してきた」


 34式サヨが言ったように、信者達はまるでお約束のごとくを渡り結果、橋と共にかなりの信者達が川に落ちて流れていったらしい。

 こっちが『絶対渡るなよ?』と、念を押してやったのに馬鹿な奴らだ。


『うげっ、無茶するな〜、この人』


「幹部連中がごっそり落ちて流れていったから市長は凄い喜んどったぞ? 橋もどうせ付け替える予定やったし」


[うむ、クライアントが喜んでるなら問題ないわ]

 と、部長は満足げだか、実際は金払ってくれるなら何でもいいってのが本音だろう。


『ええ〜、でもマサカ、落ちた人達死んでないですよね?』


「そんなに高い橋でもなかったしなぁ、多分大丈夫やろ? 知らんけど」


『うわぁ出たよ、「知らんけど」 絶対大丈夫じゃないわ』

 

 34式サヨが心底呆れたように言ってくるが、自業自得なんやから俺には関係ないし。


[よっしゃ、ご苦労さん。そっちはOKや。あと悪いけど、そのままショーグンの城に寄ってくれ。なんかお前に用事かあるらしい]


「ええっまたすかぁ?」


 ショーグンとはぶっちゃけこの大陸で一番の権力者の事である。以前仕事を受けた時に何故か気に入られ、以来ちょくちょくお呼びが掛かるようになった。


[ああ、何でかお前がお気に入りやからな。ウチとしてもありがたいわ]


「いや、仕事の依頼やったらええすけど。ほとんど私用のつまらん用事ばっかですやん」

 と俺が愚痴ると34式サヨが茶化してきた。

『おっぱい星人のお仲間ですもんねぇw』


「おっぱい星人ゆーなっつーに」


 確かにショーグンはおっぱいに対して異常とも言える執着心を持ち、あらゆる星系のおっぱいをコレクションしている極めつけのおっぱい星人なのだが、対する俺はπO2パイオーツーというおっぱいみたいな名前の星が出身地というだけの事なのだ。おそらくショーグンはπO2星人の事を、おっぱいのスペシャリストか何かかと思い違いをしてるんだろう。

 俺を見る目が好奇心で満ち溢れてるもの。


パイは友を呼ぶ、ってヤツですね』


「作んなよ。上手くもないわ」

 

 34式サヨのボケにウンザリしながら突っ込む俺だった。






  ◇




 ショーグンの待つ移動城に付いたのはそれから1時間後だった。


 移動城という名前の通り、城に巨大なキャタピラがついており、これで何処へでも行く事ができる。今は完全停止して門番も普通に二人立っていた。


『ほえ〜、この城動くんですねぇ……』

 と呟いたきりフリーズした34式サヨを見て、多分良いボケが思いつかなかったんやろなと考えつつ、俺は顔見知りの門番に声を掛け、城内に続く馬鹿でかい門を開けて貰った。

 駐輪場でバイクを止め、メットを外すそうとすると34式サヨが声を上げた。


『あ、マスター、サングラス型の端末付けて行って下さいよ? アタシも男同士の妖しい会合見たいですから』


「ええっ、お前もくんの?」


『来られちゃマズいですか? いつもそんなに変な事やってるんですか?』


「いや、まあえーけど。どーなっても知らんぞ?」


『はい、ワクワクww』


 そんな期待するようなモンとは違うねんけどな。




  ◇




「おお、193イチキューさん、待ちかねたぞ」


 天守閣に入るなり、満面の笑みのショーグンに迎えられた。ショーグンは俺の肩を叩いたりハグしたりしながら、お付きの者に何かを持ってこさせた。

 また変なコレクション見せられて散々自慢話きかされるんやろなぁって思ってたら、意外な物が運び込まれたのだった。


「へぇ、絵ですか? こりゃ珍しい」


 それは部屋の仕切りに使われる、折り畳み式のスクリーンみたいな物だった。どうやら屏風びょうぶという物らしい。

 その屏風には、片膝を付き水浴びをしている黒髪の美しい女性が描かれていた。その剥き出しの上半身に水滴が輝くようにまとわりつき、神々しいまでの美しさだった。そしてなにより注目すべきは、そのおっぱいだ。大きさといい、バランスといい、形といい、これ以上ないと思える程の完璧なおっぱいだったのだ。

 正直俺は感動すら覚えた。この世にこれ程完璧なおっぱいがあったのかと。


「どうだ、凄いだろ? このおっぱい?」

 ショーグンも、興奮したように俺に同意を求めてくる。


「いや、マジハンパないっすね。こんな完璧なおっぱい、今までお目にかかった事ないっすわ」


 サングラス型端末の視界の隅の方でドン引きしてる34式サヨが映ってるが、そんな事はどうでもいい。


「であろう? お前なら必ずわかってくれると信じてたわ」

 ショーグンも、このおっぱいの素晴らしさを分かち合える同士に会えて感無量といった様相だ。

 が、すぐにその笑顔が曇り、酷く落ち込んだような表情になったのは意外だった。


「なぁ、193イッキユーさん……このおっぱいは本当に素晴らしい。正に私の理想とするおっぱいだ。だからこそ、このおっぱいを眺める事しか出来ないのが恨めしくてしかたないのだ。わかるか?この切ない想いが?」


「ああ、わかります。これ程のおっぱいが揉まれへんなんて、大きな罪すわ」

 これは心からの本心だった。

 このやり取りを聞いていた34式サヨが俺にだけ聞こえるように言ってきた。


『ねぇマスター。1ミリたりとも理解出来ないですけど、あの絵を解析したら3D化できるんじゃないですか?』


「いや、たとえこのまま3Dにしたって、ここまで完璧なおっぱいにはならんやろ。これは2Dの絵やからこそ完璧なんや」


「そうなのだ! 実は既に一度3D化してみた事がある。結果は残念ながら、とても完璧と呼べるおっぱいにはならなかった。このおっぱいはこの状態だからこそ完璧なのだ。下手に手を加えたらその完璧が崩れるだけだ」

 

 なるほど、ヤッパリ既に試してたんか。それで失敗して俺を呼んだって事はつまり……。


「頼む! 193イッキユーさん、どうにかしてこのおっぱいを揉んではくれまいか⁉ たとえ私自身が揉めずとも、同士のおぬしが揉んでくれたらそれで私も満足できる! こんな事はおっぱい星人であるお主にしか頼めないのだ」


『えぇーっ、絵のおっぱい揉めって、この人バカですか?』

  

 いや、仮にもこの大陸で一番偉い人になんちゅう言い草やねん。まぁちょっと頭おかしいんちゃうかとは俺も思うけど。

 しかし俺も男としてこの熱い思いに応えたいって気持ちは確かにある。


「わかりました。その依頼引き受けます」


 「引き受けてくれるか⁉ それでこそ私が見込んだおっぱい星人だ。よし、この思い、全てお主に託すぞ」


 ……いや、おっぱい星人じゃなくてπO2星人なんやけどね。



『マスター、バカみたいな依頼ですけど、一応ベストな対応策提示しますね。……ええっとこの場合、「揉むからまずこのおっぱいを絵から出してくれ」って言うのがベストなパターンですね』


「はあ? なんやそれ? そんな言葉の上で誤魔化すようなやり方、誰も幸せにならへんやないかい。そんなん、あの新興宗教の奴等と一緒やん?」


『えぇー、まぁそうですけどぉ。他になんか方法あるんですかぁ?』

 34サヨが不満げに聞いてくるのでキッパリ答えた。


「今からやる。集中するから話掛けんなよ?」


 


 ◇




 俺は屏風の女の前に立ち、静かに呼吸を整え始めた。目を閉じ、身体中の力を抜きながら気を体内に出し入れする事に集中していく。視覚、聴覚、嗅覚、味覚を自らカットし、両手の触覚のみに意識を向けた。思考は次第にぼんやりしていき、自分が何もない空間に浮いているような感覚に襲われる。

 俺はその何もない空間に、記憶した屏風の女を強くイメージした。細部の細部にいたるまで正確にイメージすると、空間に突如として屏風の絵そのままの女が現れた。ポーズも体にまとわりつく水滴も理想のおっぱいも全て完璧だった。

 俺はゆっくりと両手を上げ、おっぱいに近づけていく。すると、指先が何かに触れる感覚があった。

 俺さらにゆっくりとその感触を確かめながら、ソレに指を沿わせていく。

 最初ソレは空気の塊のように曖昧で頼りない感覚だったのが、次第に柔らかい確かな手応えに変わっていった。


 最初にそれに気づいたのはショーグンの護衛として控えていた男だった。


「おおぅ⁉ 見、見えるっ、193イッキューさん殿の指先におっぱいが見える!」


「なに⁉ 誠かっ⁉ うーむ、私には何も……、いや待て、何か見える!」


 護衛に続き、ショーグンもそれが見え始めたらしい。

 場はいきなり興奮状態の異様な雰囲気に陥った。


 俺は確かな感触となった見えないおっぱいに指を絡め、そのまま優しく揉みしだいていく。先っちょさえも、ピンと張り詰めてその存在を誇示していた。


「おおっ、お、女が実に気持ち良さそうにしているっ!」

 また別の護衛がそう声を上げた。


「なんとっ! おっぱいだけでなく、女も現実化させてしまうとは! 何という技だ!」

 ショーグンの驚きを隠せない声が天守閣に響いた。






 リアルシャドーという言葉を知っているだろうか?


 その昔、人類最強と呼ばれた少年が編み出した訓練方法である。

 想像力を極限まで高め仮想の敵と戦いを繰り広げる、いわばシャドーボクシングの究極版と言えるだろう。その少年の場合、あまりにも高い意思力ゆえ、痛みや傷をも具現化し、他人の目にもそのイメージを写らせていたという刃牙を読もうね


 俺の場合格闘家ではないが、πO2人の特徴として高い精神力を持っているのである。その俺が本気でイメージを高めれば、周りの人間に深い影響を及ぼすのだ。ショーグン達がイメージ上のおっぱいをまるで本物のように認識したのはそういう訳だ。  



             『アタシにはなんにも見えないんだけどなあ?』


 静かにしてろと言ったから、34式サヨが遠慮がちに呟く。

 そりゃ、人間の脳は騙せるけどAIは流石に無理だろ。34サヨに見えなくて当然だわ。



 暫く揉み続けた後、俺は静かにイメージを消した。


 途端に「ふーっ」という男達の溜息が聞こえた。


「……何とも素晴らしいものを見た。193イッキューさん、本当にありがとう。これからはおっぱい星人ではなく、スーパーおっぱい星人と呼ばして貰おう」


『ぶっっ』

 吹き出した34式サヨはスルーして俺は呼吸を整えながらショーグンに笑顔を見せた。


「いやあ、俺も最高のおっぱい堪能させてもらいましたわ」







 ◇



 あの後、ショーグンから「褒美を送るから楽しみにしておれ」どの言葉をもらい、俺たちは城を後にした。


 再びホバーバイクを走らせていると、スクリーンの隅でじーっと俺を睨んでる34式サヨに気付いた。


「何か言いたそーやけど、なんなん?」

 そう呼びかけてみる。


『……自分のマスターがまさかあんな変態だったなんて……ショックです』


 だから止めとけ言っゆーたのに。


「変態でわるかったな」

 そう言うと、34式サヨは自分の胸を隠すようなポーズをとった。


『マスター、アタシの胸もコッソリ揉んでたんでしょ?』


「はぁ? アホか、んな訳ないやろ」


 アシスタントAIは規定により、あまり過激なグラフィックにできないようになっている。AIと言えども、間違って仕事に支障をきたすような変な気にならないようにする為だが、当然34式サヨも少女の姿であり、胸も申し訳程度に膨らんでいるだけなのだ。


『ホントの事を言ってください。あの変な技でアタシのおっぱい揉みましたね? これ下手すると重大な犯罪ですよ?』



「ったく。あのなぁ、屏風の女みたいなおっぱいやったらでっかい罪やけどな……




34式サヨなら、小さな罪、にしかならんのとちゃうか? 知らんけど」




 なんかゴゴゴゴゴという効果音が聞こえてきた。




『……ソレ、言っちゃいましたね……』












 その後、34式サヨに突然バイクの操縦を奪われ、一晩中暴走させられた挙げ句、砂漠の真ん中に放り出され、危うく死にそーな大冒険をしてしまったのはまた別の話だ。
















『サヨナラ、小さな罪』

〜コードNo.193イッキューさん




  完










 

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