第34話一日でも休むと大変な職業だと思う
落ち込んでいてもしょうがない。僕(私)はそれでもコツコツ書き続ける。書くことを続ける。書くことを一日休むといろいろ大変なのだ。自分の作品を書いているとどうしても自分だけが分かっていること、読み手に上手く説明しなければいけないこと、上手に隠すこと、上手に騙すことなどをしっかりと把握していなければならない。書いている最中はその作品、物語に没頭しているからそれらの感覚が鋭くなってると思う。でもその感覚は書くことを止めると鈍くなる。それでも時間は有限であり。仕事をする時間や通勤時間、寝る時間も当然必要となる。だから仕事が終わって帰宅してから書き始める時とその日の書き終わりの時の感覚はまったく違う。エンジンを温めると表現するか。作品の書き始めから完成までホテルとかにこもりっきりで書くこと以外は全部執事さんとかがやってくれるならその感覚を保てるかと言えばそうでもなく。人間だものヒューマンだもん。頭を休ませることや『遊び』はとても大事でもあり。でも一日でも書くことを休むと感覚を取り戻すのがすごく大変で。その『感覚』をしっかりコントロール出来る人や上手い人が小説家に向いているとは思う。
今の僕(私)には出会い系サイトの日記が『遊び場』であり、『避難場所』である。紙の応募で中間発表の結果を知り、やるせない夜もこのサイトで書けば誰かが読んでくれて。静香さんには『ナニワの金借り』さんをお勧めされたコメントに返信する形で返事を書いた。
>静香さん
コメントありがとうございます。早速、『ナニワの金借り』さんの日記を読ませていただきました。とてもユーモアに溢れた日記を書かれる方ですね。それに読みやすい文章力もすごいと思いました。楽しみが増えました。ありがとうございます。
僕(私)は平気で嘘をつく。心の中ではいいと思ったところと逆にここはこうした方がもっと面白くなるのにと思った。けどネガティブなことは書かない。それは誠実なのか優しさなのか。迷うし難しい。更新ボタンを押す勇気がないだけ。静香さんに嫌われたくないから。本当は数少ない日記のフォロワーを失いたくないから。静香さんは影響力を僕(私)より持っている。自分の日記やコメントで「ちひろさんの日記がお勧めですよ」と書いてくれるかもしれないとか期待してるのも事実であり。でもそんな僕(私)の心の中なんてマロン君も静香さんも実はお見通しであったり。文字だけで人とやり取りするのは本当に難しい。対面してなら普通に終わる会話も文字だけでやると言葉ひとつ間違えるだけでケンカになる。実際、ちひろの日記に自分の考えを押し付けてくる、「あなたの考え方は人を不快にさせる」とコメントを書き込む人もいた。特に女性は足跡を消す機能を使っていながら我慢しきれずにお叱りのコメントを書いてくる。出会い系サイトには実にたくさんの人がいて。本当に個性的な人も多い。ヒステリーな人もいれば面白い人もいる。百の質問。
『行きたいところ』
お嫁に行きたい
『辛かったこと』
ここいちのカレーが辛かった
世の中は広い。
僕(私)はこのサイトに登録して実際にリアルではまだ誰とも会ってないけれど多くの出会いをしていると思う。自宅と会社の往復、報われるんだか分からない夢。書いて書いてまた書いて。そして僕(私)は特別な出会いをする。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます