第21話商売上手

 僕(私)は男で登録している。誰かの日記を読むと足跡がつくことになる。また、誰かの日記を読むとその日記を書いた人に閲覧者数を一人プレゼントするのと同じことになる。だけど積極的に性別問わずいろんな人の日記を読む。出会い系サイトはスマホと連動しており、スマホから閲覧することも可能であり、よく考えればそんなことは当たり前であり、当然日記もパソコンからだけでなくスマホから投稿することも出来る。画像を添付するならスマホの方が楽である。撮影したものをそのまま運営に送ることが出来る。パソコンでは画像をスマホからパソコンに移すという作業が増える。それでも僕(私)は日記をスマホで書くことはないだろうと考えていた。理由は誤字脱字が怖いからと校正に時間がかかるから。日記は修正機能を使えば誤字脱字を後から直すことも出来るけれど、その機能を小説家になりたい僕(私)が使うのは恥ずかしいことだと思っていた。また、日記の文字数制限はないけれど一日一回と決めたマイルールを考えると千文字前後は書きたい。短く書くのもテクニックの一つではあるけれど一、二行の日記はよほどのインパクトがない限り手抜きでしかない。そんなやっつけはしたくなかったのもあり、アイデアだけは考えておいて寝る前に書くのだ。ただ、閲覧は自由だ。人の日記を読むのにパソコンもスマホも関係ない。日記を読む分には例え女性の日記でもポイントは減らない。ここで一つ気が付いた。そのサイトを閲覧していると、僕(私)がサイトにログインしているのが表記されるのだろう。ピンポイントで女性からの足跡がつくのが分かった。流石出会い系サイト。足跡から始まる出会いも多いのだろう。でも僕(私)が足跡をクリックするとポイントが減るのだ。商売上手でもある。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る