無人化レジ
私の住む町には最近になって自分で現金を投入するレジはお目見えしてきたがまだ無人レジは見当たらない。あったとしてもかなりの超超高齢化のこの町では使える人は少ないだろう。
だから、私も県南に買い物に出かけて無人レジを見かけることがあっても避けてきた。
そ、それなのに、、、
最近はコロナの影響もあって服を買うのもネットを利用していたのだけど久しぶりに大型の衣料販売店へ出かけた。
気に入ったものをカゴに入れて清算しようとレジを探した。矢印に沿って行くと店員さんが「現金かカードをお使いですか」と聞いたので「はい」と答えた。
「では、一番奥のレジが空いておりますのでどうぞ」と言われはっとした。視線の先は無人レジだった。仕方がないと覚悟を決めて歩み寄り、かごを台の上に置いて画面を食い入るように見た。
心の中で「あわてない、あわてない」と、一休さん気分で念仏のように唱えた。
ドキドキしながらゆっくりと画面の案内に従ってパネルをタッチする。
すごい!かごの中に適当に入れた商品の数が読み取られて商品名と価格、合計金額が表示された。ふ~ん、紙袋はサイズ関係なく1枚10円なんだ。
カードの差込口はここで間違いないはずだがなかなか入らない。焦ったが何回目かでスーッと抵抗なく挿入できた。なんで入らなかったんだろうと思いながらもほっと一息。清算が完了し安堵するものの今度はどこで袋に詰めるのかきょろきょろと辺りを見渡すと真後ろに下段に紙袋を備えた台が目に入った。何とか袋詰めをして店を出ると緊張感からか足が浮いている気がした。
初めてのお使いの気分だったが何はともあれ無事に無人レジのデビューができた。
今日もそれなりに良い一日だったのかな。
それなりが続けばそれで幸せなのかもと思う。
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