夢の中

2夢

夢（ゆめ）をみていた。

寒（さむ）い日の朝（あさ）、大きな公園（こうえん）にいる夢だ。

自分の目線（めせん）が低（ひく）いことに気づく。手足（てあし）を見ると小（ちい）さい。どうやら小（ちい）さい頃（ころ）の自分のようだ。

夢（ゆめ）中だというのに寒（さむ）さを感（かん）じているということは、布団（ふとん）でもはぐっているのだろう。

夢（ゆめ）の中の公園（こうえん）は寒（さむ）いのに朝（あさ）から多くの人がいる。

犬の散歩（さんぽ）をしてる人。

一輪車（いちりんしゃ）の練習（れんしゅう）をしてる人。

何故（なぜ）かうさぎ跳（と）びをしている集団（しゅうだん）。

授業（じゅぎょう）でマラソン練習（れんしゅう）か？体操着（たいそうぎ）の学生の集団（しゅうだん）。

朝から路上（ろじょう）ライブをしてる人などなど。

ふと公園入り口に露店（ろてん）があるのが見えた。

ドリンクを販売（はんばい）しているようで、体格（たいかく）の良い男性が列（れつ）をなしている。

どんなドリンクか見に行くと【タピオカプロテイン】と書かれた看板（かんばん）が置（お）いてあった。

体格（たいかく）の良い男性が並んでいる理由（わけ）がなんとなくわかった気がするが、おいしいのだろうかー。

人一倍（ひといちばい）ムキムキの体をしたタンクトップに短パン姿の男性が、ジョギングの合間（あいま）の水分補給（すいぶんほきゅう）として買ったのか、タピオカプロテインを一気（いっき）に飲み干し走り去っていった。

隣（となり）では三輪車（さんりんしゃ）を販売（はんばい）しているらしく、たくさん三輪車が置いてある。

今時の三輪車は屋根（やね）が付いたものもあり、価格（かかく）は30,000円。

無性（むしょう）に青い三輪車（さんりんしゃら）が欲しくなり、所持金（しょじきん）500円だったが10円で売（う）ってくれた。さすが夢！

三輪車（さんりんしゃ）の乗り心地（ごこち）はよく、自転車（じてんしゃ）のように6段階（だんかい）変速機能（へんそくきのう）もついていた。

坂道（さかみち）はないのでわからないが、ペダルがやけに軽（かるい）いのだけはわかる。

楽しくなり暫（しば）く公園内（こうえんない）を猛（もう）スピードで走（はし）っていた。

ジョギングをしている人を何度（なんど）か追（お）い越（こ）し、公園（こうえん）を3周（しゅう）したあたりで飽（あ）きたため急（きゅう）ブレーキをかけた。

「うぉっ！！」

後（うし）ろから変な声が聞こえ振（ふ）り返（かえ）ると、ムキムキタンクトップに短パン姿のおじさんが

フィギュアスケートのように体（からだ）をひねり回転（かいてん）しながら視界（しかい）からいなくなった。

先程、タピオカプロテインを一気（いっき）飲（の）みしていたムキムキのおじさんのようだった。

どうやら、三輪車（さんりんしゃ）のすぐ後（うし、）ろを走（はし）っていたようで、急（きゅう）ブレーキをかけたため、止まりきれなかったようだ。

そこで目が覚（さ）めたのでおじさんがどうなったかはわからない。