どうしても、生きたくない
ぼーがす
第1話 生い立ち
東高校に通っているAくんは、いつも1人ぼっちだ。休み時間も昼休みも、帰宅するときも。そんな彼の同い年の親友であり、幼なじみであるBくんは、互いが8歳の時に引っ越してしまい、現在は西高校に通っている。Bくんが引っ越してから、Aくんはいじめられるようになっていた。1人ぼっちだった彼に対して、皆は「きもい」「うざい」「しね」などと、好き放題言って、彼を蹴り飛ばし、殴り、それを見て楽しみ、笑いあい、彼の心を壊していった。また、Aくんの両親も無関心で、毎日夫婦喧嘩ばかりしていた。そんなある日、Aくんの両親は離婚した。父親が出ていき、親権は母親が持った。そこからAくんの扱いはひどいものになっていった。水をかけられ、馬鹿にされ、信じていた友人にも裏切られ、彼は文字通りの1人ぼっちだった。また、彼の母親は、そんな彼の声も聞こうともせず、例え熱が出ても、吐き気がしても、インフルエンザの時でも、強制的に学校に行かせ続けたので、小学校では皆勤賞をとっていたが、彼はずっと下を向いて黙っていた。そんなAくんがBくんと再会したのは、お互いが14歳の時だった。たまたまBくんがもともと住んでいた町に戻ってきていたのだ。
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