毒界

日も有って鶴


藻が木、来る染



束の間に見た蜃気楼。




此処は何処か、凍えは床か



阿鼻叫喚に我共感し


祈りは消え失せ嘆きは響く



死屍累々、四肢類類


病みのナカ歩く



亡者に王者は問う



「何処ゑ参る」



逃げられやしない、隠れられもしない


生きるも死ぬも許されない



焦り走り掴まれ捕まりは幾百



罪と罰を重ねた成れの果て


日も恨んで鶴後悔するも手遅れ



藻が木、来る染


あの景色は繰り返し繰り返される




人々の記憶からも朽ちる瞬間まで


毒は巡り侵し続ける

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