恋をしていた母。
最近。
少しずつ、前に進み始めている。
彼の事を思い出す時間がまったく減ったわけではない。
だけど、彼を思い出した時に胸が締め付けられるような感覚は薄れて行っている。
このまま、少しずつ、淡々とした思い出になっていくのだろうか。
人生の思い出の一部になっていくのだろうか。
そんな想いを胸に抱いて。
キャリアアップのための資格の勉強は淡々と進んで行っている。
子どものお勉強も、けっしてペースは早くはないが、順調に進んでいる。
来月で四歳で、濁点以外のひらがながすべて読めているなら順調だと思う。
最近長女も習い事を始めた。クラシックバレエ。とても可愛らしいレオタード姿
で、もうお友達が出来たのか手を繋いでスキップしているのが小さな白鳥のペアみたいで可愛かった。
下の娘は相変わらず私の身体を触りながら寝る。
おっぱいを口に含みながら寝ていたが、断乳したら、私の肌を触っていないと眠りに付けないらしい。
朝方は彼女の泣き声で起こされくっつきながらうとうとされるので到底私もふたたび眠りに付けない。そうこうしているうちに、長女が起きて「うんこ!」という一言で起こされる・・・。
明け方でいいから一人の時間が欲しい。
そんな日常が戻ってきた。
私も、あなたも。年を重ねて。
いつか巡り合ったら、あたなが好きな歌にあるみたいに。
「いつかまた、会ったなら。互いに理想の人に。」
そうありたいと思ってる。
だから私は今から。資格を取る。 かつて働いていた職種にキャリアアップして戻る。笑顔。ときには臨機応変に接待をして。相手に信頼してもらえるような人になる。
ちゃんと母にもなる。料理も腕を磨いて、キャラ弁なんてインスタにのせて。
メイクをして、綺麗に年を重ねて。
その目標ができたから、もう、大丈夫。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます