ココ・シャネルになりたくて・・・


「流行とは時代遅れになるものよ。」


「失敗しなくちゃ、成功はしないわよ。」


「翼を持たずにうまれてきたのなら、翼を生やすために、どんな障害も乗り越えなさい」



 テレビのドキュメント番組・・だったか、「日本人が好きな世界的有名人特集!」の番組を見ていて。


 そこで、ココ・シャネルの名言に心打たれた。


 短大生になる前の事だった。


「ブランドものって嫌い」「ロゴが入ったカバンは下品」などとうちの母は言っていて。その感覚はよく分からなかったけれど。「大阪のおばちゃん」というのだろうかパンチパーマにヒョウ柄を着たソース顔のおばちゃんが片手に持っているのってブランドもの「パチもん」のロゴがでかでかと表示された鞄のイメージがあった。


 ブランドバックは、大阪のおばちゃんが持っているイメージだったのだ。


 だけど、初めて私はこのシャネルの人物に興味が湧いて。そして、ブランドの鞄などを始め、コートやブラウスなどのデザインをよく見るようになった。


 人と違う事をしたい。

私はわたしでありたい。

そう思うようになった。


 アパレルに就職したのも。ココシャネルの影響かもしれない。服に触れあってるのが好きだった。自分を表現できるのって服だと思ったからだ。


 黒歴史になるかもしれないが。


「人と違う事をしてはいけない。」

なんて。常に個性にこだわっていた時代もあった・・・。



 指輪に花を付けてみたり。

三つ編みのカチューシャの端っこに、蝶をあしらってみたり。

フリフリのスカートを着た翌日は、チェーンを付けたジャケットを羽織ってみたり。

靴のバイヒールは5センチ以上をはいていた。




 少し、恥ずかしい服を着ていた時代もあったけれど。



 安定した生活を送っている今。



 あの頃の自分が、今までの中で、一番好きだったりする。









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