　今年はコロナの影響で、娘の初めての幼稚園での運動会は、とっても質素なイベントになる。

　学年ごとに、１時間だけ入れ替え制で、見学する保護者は一名に限られ、写真撮影も許可されず、時間が終われば速やかに降園である。

　仕方ない事なので、幼稚園の方針に従うしかなかった。

運動会は、娘の成長を共有しながら一緒に感動できる、最大のイベントなのに。

　親となった今は、こんなに思い入れが深い行事となっているのに、登場する本人だった幼稚園児だった昔は運動会がとても憂鬱だった。お遊戯は好きだが、リレーとか、玉入れとか団体競技がどうも苦手だ。みんな上手にしているのに、私一人が失敗して負けたらクラス全体から恨まれそうな、ピリピリしたプレッシャーはお腹が痛くなるくらいストレスだった。

　親も祖父母もグラウンドから見ている、あのプレッシャー。思い出しても、憂鬱な感情しか湧いてこなかった。

　今思えば、親はとても楽しみにしてくれていたし、感動もしたんだろうなぁ・・・・。

　やる気なく参加してしまってごめんなさい、

　と今なら思う。