社会人になりたての頃。


 最近、子どもが夏休みに入り。


生活リズムを崩したくないため、なんとなくの形だが、タイムスケジュールを決めて生活する事にした。

 

9時~ 外出・買い物

11時~ 帰宅・昼食

13時~ 夕食作り・家事・二女の昼寝

14時~ マンションのキッズルーム・または、庭で遊ぶ


ざっくり書いていくと、「たまひよ」に載っている他所の理想の親子の特集のようで、あまり現実味が無い・・・。こんなの毎日こなせるだろうか。


 タイムスケジュールを組む事を、教えてくれたのは、一番最初に就職したアパレル会社の新人研修で出会った、トレーナーの先輩だった。


 当時はただ厳しいだけの研修だと思って居たけれど。与えられたテーマを時間までにこなせず。



「仕事には納期があって、終了時間は的確に。」



そんな当たり前の事すら私は出来なかった事に愕然とした。



 すべて、頭の中に詰まっていると思ってた。


 すべて、知っていると思っていた。


 すべて、経験してきた事は出来ると。


 思っていた二十歳の私は。


 毎日打ちのめされる日々だった。





  30過ぎた今から思えば、だいぶ愚かな話である。


 社会人になるのに、ああいった研修の経験も大事だったとは思う。


 しかし、振り返っても。


 矛盾しているけど。


 怒鳴られた経験しかないし、懐かしいとも思わないし、思い出したくないとすら思う。


 そんな経験も珍しい・・・。


 しかし、あの時お世話になったトレーナーの先輩は年が近かったせいもあるが、厳しかったけど、とても親しみを感じていた。 あの人だけは、元気かな。と今も、素直に思う。

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