うらない

 やっぱりだいぶ前のこと。

 地元のデパート行ったときに占いブースがあったので、なんの気なしに占ってもらった。

 ブースはひとつで、占い師ひとり。手相だった。

 占ってほしいことなんて、ひとつもないのだけどね。いわゆる興味本位というやつ。

 占い、興味はあるんだよ。普通に好きだ。テレビの朝の占いには、とんと関心がないが。

 だもんだから、何を占ってほしいか聞かれて非常に困ったのだけれど、健康運と金運、聞いてみた。

 健康運は、まあ問題なしと。よかったよかった。

 次いで金運。どんな仕事してるか聞かれて、当時バイト職だったんで、臨時職(正規職ではない)と答えた。すると、占い師さんが答えることには「今よりきちんとした職に就けば、今よりよくなります」と、至極正論を直球で返してきた。

 ……うん。そんな気がする、あたしも。

 占いって、こういうものなのねと思った出来事であった。

 あと、占ってもらいたいことを考えてから、占いってやるものだよねー、とか、占ってほしいことがある時に占いってやるもんだよね。

 邪道な自分に、喝~!

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