引っ越してきた後輩は学校1の人気者だった

烏瓜蜜柑

第一話 引っ越してきた

ピーンポーン

誰だこんな時間に、

オレの大事な睡眠を邪魔するとは

いい度胸じゃねぇか。

俺は木崎智樹きざきともき。今年から高校2年だ。

正確には今は春休み終盤戦なのでまだ2年生ではないのだがそれは誤差の範囲内だろう。

さて、今俺の目の前に立ちはだかる問題は、

起きてドアを開けるか寝過ごすかの2択問題

東大生もお手上げの超難問だろう。

どうするべきか悩んでいると、

まだドアの前にいたようだ、声が聞こえてきた。


「すみませーん、引っ越しの挨拶に来ましたー。」


でなきゃダメなやつだな。これは


「はーい」


ガチャ

ドアを開けると、目の前には美少女がたっていた。


「どうもこんな朝早くから」

「もう11時ですよ?」

「早朝じゃないか」

「もう昼ですよ。春休みだからってだらけすぎなんじゃないですか?」

「さいですか。えーと、木崎智樹です高2だと思います。」

「山田那月です。高校1年になります。」


よろしくですと元気よく言ってきた。

まぶしい


「これから独り暮らしはじめるの?」

「はい、高校に入ったらと、決めていたので。」

「そうなんだ。まぁ頑張れよ」


自分の部屋(隣)に戻っていく彼女を見送り、オレも部屋に戻った。

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