黒猫と僕
気まぐれ人
黒猫と僕
これはある夜の帰り道にあった僕の話だ。
その日は学校が休みだったので、普段は行かないような道やお店など色々な
ところを散策していた。だから帰る時間も結構遅くなってしまったんだ。
その日はキレイな月の夜だった。
「見事な月だな。これぐらい明るいと夜でもそこまで怖くないな。」
そんな事を言いながら歩いていると、目の前を一匹の黒猫が横切った。
「かわいいな〜。触りたかった…」
そんな事を言いながらふと思い出した。
「あれ、黒猫って確か不吉なんじゃなかったけ。」
僕、思いっきり前横切られた気がするんだけど…
迷信だよなと思いながら歩いていると、いつの間にかよく分からない道にいた。
僕は変な道に行くのが趣味だ。だからこそわかった。というかわかっていしまった。
ここらへんでこんな道はないと。
僕は怖くなって走り出した。とにかく我武者羅に走った。
その時、どこからか猫の鳴き声がした。
えって思っているといつの間にか元の道にいた。
友達いわく、「黒猫は今でこそ不吉な存在として扱われることが多いが、元々は幸運な存在・魔除けの存在なんだ。」と。
そして「その鳴き声が無かったらお前、帰ってこれなかったな」とも。
これで僕の話はおしまい。正直未だにあの道が何だったのはわからない。
僕は運良く猫に助けられたけど、それが無かったらどうなっていたんだろうな。
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