異世界転...移??~神様の?ミスで死んだので恩恵貰って自由に生きます~

カナタ

プロローグ

 .........ん、此処どこ?見渡す限り真っ白の空間。おかしいな部屋で寝たはず。もしかして、明晰夢めいせきむかな?和也かず君が語っていた。でも、なんだ。

 <あー、貴女が月見里翠つきみさとみどりさんですね?>

「はい。えっと、どこから?」

 <すみません。そちらに行きたいんですが手が離せなくて。色々混乱していると思いますから、今から説明します。>

「あ、はい。お願いします」

 良かった。ってことは、明晰夢じゃない?夢じゃない?

 <では、説明します。実はかくかくしかじか...........................................................

 ・

 ・

 ・

 .................ということでして>

「....つまり、貴方は神様で、年に数回の神様の集まりに出席している間の管理を部下に任せていたけど、その部下が見習いに管理を押し付けて見習いがミスをしたと」

 <はい。部下は隠し通せると思っていたみたいですが、記録に残りますから。部下には、教えてませんでしたが>

 まあ、そうだよね。

「で、そのとばっちりを私が受けたと?」

 <はい。なので別の世界に転生か転移する権利がありますが、どうします?>

 生き返れる!....けど

「地球じゃ駄目なんですか?」

<可能ですが、その場合貴女は『月見里翠』と同じ名前の別人と認識されます>

 そうなんだ、もう皆と一緒に過ごせないんだ。

「分かりました。転移します。どんな世界なんですか?」

 <剣と魔法の世界ですね。時代は、中世ヨーロッパぐらいです。『レア』という星です。ギリシャ神話の大地母神の名を借りました>

「あの、このまま転移するんですか?」

 いくらなんでもそれはないよね?

 <え、その予定ですが>

「死にますよ!」

 どうしよう?..........あ、そういえば和也とお兄が言ってたっけ。『異世界系の小説には、チートがつきものだ!!』って。となると......

「神様は、悪いと思っているんですよね?」

「?勿論そうです」

「なら、チートを要求します!」

「チート⁇............ああ、なるほど。分かりました。何が必要ですか?」

「えっと.......」

 まず必要なのは、言語理解と読み書き。次に戦闘能力。剣と魔法の世界で中世ヨーロッパぐらいってことは、盗賊とかいるだろうし。モンスターっているのかな?

「モンスターっていますか?」

「魔物ならいますよ。魔物使いテイマーとかいますし」

「そうですか。次に治癒魔法とかありますか?」

「ありますよ。蘇生魔法もあります」

 なら、これで良いかな?

「まず言語理解と読み書き。次に魔法。出来れば全属性で無理なら火・水・治癒・銃魔術。そしてアイテムボックス。これは、私にとって『最低限の生活に必要な能力』です」

「言語理解と読み書き。それに魔法の全属性とアイテムボックス......これだけで良いのですか?」

「あ、あと身体能力の向上と魔法があるから魔力?もあるんですよね。うっかりしてました。魔力を平均の50倍。それから『思った通りの能力がある武器・防具を創り出す能力』で」

「わ、分かりました。それでは確認します。まず言語理解と読み書き、魔法の全属性とアイテムボックス。次に身体能力の向上と魔力を平均の50倍。そして『思った通りの能力がある武器・防具を創り出す能力』ですね」

「はい。あ、『レア』の常識とか書いた本と向こうの服をアイテムボックスに入れておいてもらえますか?」

<はい、分かりました。では移動を開始します>

「はい、我が儘を聞いてもらってありがとうございました」

<いえいえ頑張って下さいね>

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