足掻き


嗚呼…何故かように付き纏うか…

この張り裂けそうな苦しみは…一体何なのか…

あの時

貴様は俺の心を五寸釘で穿つのみならず

硫酸を流し込んだ

悲鳴を上げてもまだまだと手足を縛り付けたままで

俺の心はまだ

酸で溶け続けているのか…?

ブスブスと立つ音が消えようとしない

異臭が鼻について仕方が無い

…もう何年も過ぎたというのに…

そろそろ時効じゃないのか?

まだ消えていないのか?

その残り火は

この生殺しの状態はいつまで続くのか?

中和出来ないのなら

誰でも良い…

後生だから頼む…

誰か俺の戒められたこの心に止めを刺してくれ!

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