いまを生きる
今があの頃であったなら
どんなにか良かっただろう
つい思ってしまう
その度に
今だから良いのかもしれない
そう思い返すようにしている
真綿で少しづつ
首を締められてゆくような日々
あの頃絶対に零すまいと
必死に掴もうと足掻いた
だけど想いは全て
指の間からすり抜けていった
大切な人を一体何人失っただろう
自分は何の為に頑張ってきたのか
こんな想いをする為に生きてきた訳ではない
だけどどんなに頑張っても
自分ではどうにもならないこともある
後悔はないが虚しさはどこかで宿り続ける
残された大事な人達でさえも
埋められなかった魂の孤独
あの時に失ったあの人は
かけがえのない人だったことを
否が応でも思い知る
辛い日々はあったが楽しいこともあった
どんなに望んでも
あの幸せな日々は戻ってこないが
忘れることもない
温かかった記憶を糧に
ただ
流浪の果て流れ着いた地で
やっと手にした平穏を噛み締めながら
ただ
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