数学
あれから雑談をしながら弁当を食べながらマナが
「あれ次の授業って何だけ」
思い出したように言って俺は後ろの黒板を見た。
数学じゃねーか、ヤバイ寝ないで耐えなきゃならないのか。俺は顔面蒼白になった。
至かも楽しく食べた後に数学かよ。天国から地獄に落ちた気分だ。
「次は数学だよ」
マナはうげぇとした顔をしている。まぁマナも数学嫌いだしな。というよりうちの親戚みんな数学が嫌いだ。これはもう血筋てき問題じゃないか。てことは俺が数学的ないのしかたがないってことだな。
瑠璃は顎に指で挟みながら考え込んだ後、なにかをひらめいた顔をした。
「まだ時間あるし数学の予習をしない?」
俺はちょうど弁当を食べ終わったタイミングで瑠璃がそう言ってきた。
俺は瑠璃が教えて貰えるなら少しは授業も楽に進められるだろうと思い了承した。
しかしマナは携帯をいじりながら
「私は数学は寝るって決めてるからパスね」
ずるいぞマナ、俺だって寝たいんだぞ。だけど瑠璃に教えて貰えなくなるから授業受けるど。
それに瑠璃がせっかく教えてくれるのに教わないとは愚かなことだ。瑠璃は学年10位以内に入るほど頭がいいんだぞ。俺の文系科目だけ高いのとはレベルが違う。
でも待てよマナが教わらないってことは俺と二人っきりで瑠璃に教えて貰えるってことだよなマナやっぱナイスだ。ぐふふにやけちゃいそう。
「えーと今やっているのは三角比だね」
教科書を該当箇所で止めて言った。
うわーサインコサインタンジェントという無敵のコンボのやつじゃん。
俺は中学の時を思い出し苦々しい表情をした。
「そんな顔しなくてもちゃんとわかりやすく教えるから大丈夫だよ。ここのページのこの問題を解いてみて」
ふとページ数を見ると62ページだった。もうこんなに進んでいたのか。寝てたから知らなかった。瑠璃に教えて貰えなかったらやばかったな。俺はノート
を取り出した。
俺はその問題を解くときにテレビで見たある法則が思い浮かんだ。
「ドモルガンの法則か」
俺は数学者が発見をしたように呟いた。
そういえばドモルガンっている名前ににている選手がいたなー。
すると瑠璃が少しあきれた表情をしながら
「それ集合ね、ちなみに使うのは三平方の定理だよ。後関係ないこと考えてたでしょ」
関係ないこと考えてたこと何でばれてるんだよ。エスパーか、それとも俺が顔にですぎただけか、恐らく後者だろう。
とりあえず集中するかせっかく教えて貰えるのだから。
「BC=4、AC=3」
経んの長さを瑠璃が暗唱してその問いを解くように言った。
確か三平方の定理だよな。だとするとこうか?
「いや違うよ、それ三角比の定義だからね。使うのは三平方の定理だよ。三平方の定理はa2乗+b2乗=c2乗だよ」
間違ったときかたをしたらすかさず合っているやり方を教えてくれた。
俺はその定理を使い問題を解いた。そしてSin=5文の4、Cos=5文の3、Tan=3文の4....出来た。
俺はぐーにしてよしゃっとガッツポーズをした。瑠璃に出来たことを報告しノーとを差し出した。
すると瑠璃は別の問題を解いていたのを一旦中断して俺のノートを見て丸付けをし始めた。
「正解だよやればできるだね」
俺は瑠璃に誉められて嬉しくて抱きつきそうになったが我慢して
「ありがとう教えてくれて」
俺は照れて後頭部をかきながら言った。
すると瑠璃は花のよう笑みでどういたしましてと言って俺はしばらくその笑みに見とれていた。
それからいくつかの問題を瑠璃に教わりながら解いていった。
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