罰ゲームから始まる恋

作家目指すもの

入学

今日から俺は高校生だ。

ちなみに科は普通科な。

この学校には陰陽師を育てる科もある。まぁ俺たち普通科には関係のない話だがな。


『俺たち普通科の高校生といったら何を想像するだろう?

制服デートか部活が他にもいっぱいあるだろうな。

俺は制服デートをしてみたい、制服ネズミーランドとかな。

それに高校って彼女作って、青春する場所だろう。俺は絶対に可愛い彼女作ってやるぞー』


そう決意をして、俺は食パンをオーブンに入れてから、パジャマから制服に素早く着替えたと同時に食パンが焼き上がったので、オーブンから食パンを出して、冷蔵庫からジャムを出して、ジャムを食パンにつけて一口食べた。


朝から自分の朝ごはんを作ってるから感のいい奴は気づいたかもしれないが俺は一人暮らしをしている。

実家からは学校が遠くて、駅から近い身内が所有するこのアパートの一室を借りさせてもらっている。

アパートは安くしてもらっていて、生活はだいぶ余裕をもっている。

俺はあまりバイトもしていない、必要な時だけしている。親の仕送りもあるからな。

俺はパンを食べ終えると時計を見て時間を確認した。

『まだ余裕あるなー、そういや昨日携帯充電するの忘れてたわ』


俺はリュックから携帯を取り出して、充電を見て、あんまり減ってないことにホッとしてその下の時間をふと見ると8:00を示していた。


『...時計遅れてるじゃねーか

肝心な時に時間遅れてちゃってるの?ポンコツなの?』


都会に心の中で文句を言いながら1分で残りの用意を疾風のように早くして、家を出た。

俺は息を乱しながら走っていると、隣の道路から走ってきた少女にぶつかった。

何これ運命とか思いながら倒れた女性を見ると、垂れ目の目鼻立ち整っていて髪を綺麗なストレートにした美少女がいた。

しばらく俺はその姿に見惚れていたが、慌てて大丈夫かと聞くと


「大丈夫です...ああリュックが開いてたから中のものが出ちゃってる

もう時間ないのにー」

焦ったようにリュックの中に入ってたものを拾っていた。


『この人可愛すぎる、慌てて拾ってる仕草とか、あと天然なのか、バック開けっ放しでからとかなんか萌える』


俺は可愛い人には仏のように優しいので、一緒に教科書を拾ってあげた。

すると彼女は丁寧にお辞儀をしながらお礼を言った。


「ありがとうございます、これでなんとか間に合いそうです」

リュックの中身の物を集めてしまうと、彼女は急いで駅に向かって走っていた。


『ああ、可愛いなー、これであの子間に合えばいいなー

....あの制服俺と一緒じゃん、あの美少女と学校一緒かー。気持ちが昂ってきた。

あれでも一緒ってことは俺も遅刻しそうってことだよな』


俺はハッとなり急いで駅に向かって走る。

駅はすぐそこだったのですぐに着いたが、電車がすでに来てて切符を買う時間がないと悟った俺は切符を買わずにそのまま電車にドアが閉まるギリギリなタイミングで乗った。

後で下車をする時に現金を払えば大丈夫な流鉄に感謝をしながらほっと胸を撫で下ろした。


  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る