第4話 加流奈から真名へ

親父がうまく察して部屋を出てくれた。


さて。どうするか。


ミラーリングして同類だと騙すことには成功した。しかし、ここから先の展望がなかなか開けない。


自分は、どちらかというと生きるエネルギーや活力に溢れる側の人間だった。だから、冒険家になって自分のエネルギーを発散しつつ他者に貢献する生き方を求める。


目の前にいる少女は、生きるエネルギーや活力を完全に失っている。誰かが助けなければ、今日明日にでも消えてしまいそうな心。


無言。


なぜか、たのしそうな少女。

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