第3話 夢
「ありがとうございます。このようなサイトに興味を抱いてくれるなんて」
私は素直に鈴木という人に感謝をした。すると相手は返答に困るようであった。
ここで私の自己紹介をしよう。田中聡、それが私の名前である。私は地元の大学を卒業した後、地元の会社に入り、余分な時間をライティングの仕事に向けようとする、どこにでもいる20代の青年である。夢だけはあるといった感じで、そのために必要な苦労は、引き受けるという考えであったようだ。
「私、転職を考えています。実は地方の田舎だけで終わるのは嫌なので、一発当てて、飛躍したいと考えております。そのために、ライティングの勉強をしています。こんな奴をどう思いますか」
そもそも希望というサイトを作った理由が、宇宙人をネタにそれを金儲けの道具に考える不純な動機がそうであった。純粋に宇宙人を信じている人には批判されるかもしれないが、私はそのような考えを持っていたのであった。
鈴木さんは私がこんな事を言うので、興味を抱いてくれたようだ。宇宙人が単なる信仰の対象ではないことを知ると、別に構わないといった雰囲気であったのである。
「宇宙人をビジネスの対象にねえ。田中さん、それでビジネスプランは書いたことあるの?」
「いえ、全く無いです。私、残念ながら、ビジネスのセンスは全然無いものなので」
私は正直に話をすると、鈴木さんは自分に対し、ブログやら動画編集を勧めたりするのであるが、私はこの時、SNSを全くやっていなかったため、繋がりを持っていなかった。そのために、ブログで収益を上げる方法を知らなかったのである。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます