第56話 アルフェリズこそこそ噂話・弐(設定公開
感想欄で希望を頂いた設定についても公開しておきます。
他にこういうのも知りたい、と言うのがあれば感想にでも書いてもらえれば、考えている範囲で追記します。
・魔獣
魔獣はこの世界とは違う別の世界の生き物で、
そこまでは分かっているものの、魔獣が一体何者で、どこからきているかは謎です。
魔獣は現れやすい場所、現れにくい場所があるのですが、どのような理由でそうなっているかもわかりません。
ただし、一般的に都市内部のような人が多い所に突然現れることはない、とされています。
魔獣は基本的に知性は無く敵対的であるため、こちらの世界に実体化した魔獣は人や獣を襲い、縄張りを拡大していきます。この点では極めて獰猛な野獣とあまりかわりはありません。
冒険者がこれに対峙して駆除することになります。
魔獣の特徴は、一部は練成術のような自然現象を操作する攻撃を行う事(火を吐く、石礫を飛ばす、など)、倒すと死骸が残らず代わりにライフコアと呼ばれる結晶体を残すことです。
ライフコアは砕かれてトラムの燃料にされたり、いわゆる油のような熱源や光源として利用されています。
このため魔獣が完全にいなくなると、人間の生活に多大な影響が出る可能性も有ります。
・魔族
知性を持つ魔獣は魔族と呼ばれます。魔獣の中で知性があるものを魔族と称している形です。
知性を持つため効率的に連携し、黒魔法と呼ばれる魔法を行使し、固有の特殊能力も持つ、魔獣の中でも特別な存在です。
作中で出てきたトロール、バフォメット、ヴェパルなどが魔族に該当します。
ただし魔族の出現頻度は稀なうえに能力や強さに個体差が激しいため、厳密に区分はされていないのが実情です。
魔族の反応は魔獣に輪をかけて敵対的です。
魔獣が獣程度の知能であるのに対し、魔族は明確な敵意と悪意をもって人間を襲います。
知性があるため、理論上はバフォメットやヴェパルと意思疎通は可能です。ただし上記の通り極めて敵対的なので交渉の余地は基本的にはありません。
まともに意思疎通が出来る相手も極めてまれに存在するという記録はありますが、あくまで人間を利用しようとするだけです。
設定的な話になりますが、魔族は魔獣と体の組成が異なり高純度のマナを集めて体を実体化させており、半ば幽霊に近い存在です。
彼らが使う黒魔法は短い詠唱に対して威力は強力ですが、これも体自体が
また、その肉体の性質上、物理攻撃に強い耐性を持ちトロールのような下位の魔族なら兎も角、中位以上の魔族を物理攻撃で倒すのは極めて困難です。
一方でマナを使った攻撃である魔法は比較的有効ではあります。
このように極めて強力な敵ではありますが、遭遇率は低く下位の魔族であるトロールがたまに現れる程度です。
それ以上に魔族は数年に一度目撃される程度で、大抵は冒険者の手には負えず(また危険すぎるため冒険者は交戦を避ける)騎士団が討伐することになります。
・アレクト―ル王立魔法学園
国が運営する魔法使いの養成施設です。
テレーザが属していた実践的な魔法戦闘を学ぶ学部から、魔法の武器に関する研究を行う魔術理論の学部、支援魔法を学ぶ学部、魔法戦闘に関する戦術戦略を研究する学部など、多岐にわたります。
王都の郊外に寮や闘技場まで備える巨大な訓練施設です
魔法使いは様々な
またかつての魔獣討伐は、前衛が魔法使いを守り魔法使いが魔法の火力で魔獣を倒すという形が多く、魔法使いの育成が今よりもはるかに重要性が高い時代があったため、その名残でもあります。
魔法使いの恩恵は血筋によって現れることが多いため、伝統的に魔法使いの血を引く貴族の子弟が多い学園です。このため、自分の子を学院に押し込む貴族も居ます。
しかし内実は基本的には実力主義であり、一定以上の恩恵がない者は授業や訓練について行けなくなります。
学費は基本的には無く、貴族の寄付と国庫から賄われています。
このため優秀な恩恵を持つものは平民でも入学を許され学ぶことができますが、訓練課程修了後は騎士団などへ編入され国のために戦うことを求められます。
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