第39話

AM4:30


お風呂の間に上手く出て行ってくれたかな?


「せ、先生?まさか~いませんよね」

恐る恐るクローゼットを覗く、

愁花が起きるので灯りは、灯せない。


「ぜんぶ・・見てた・・わたし。」

猫のようにこっちをぎょりろりと見る亜子先生がいる。


「はぅ。やっぱ、いるんかよ。」

そんな気は、薄々していたんだが・・


「どうしたんですか?送りますから出てきてください。」

手を伸ばすと、亜子先生は、直ぐに握り返してくれた。


「し~。静かに頼みます。」


「・・・・・・」


愁花は、一度寝たら絶対に起きないのは分かってるんだが・・


ゴソゴソ・・ガチャ


「ほぉ~。無事に外に出れましたね。」


「乗って下さい。」

俺と先生は、何とか車内におさまった。狭い空間にホッとする。


「着きましたよ。」

思ったより、亜子先生のマンションは、うちの近くだった。

これなら、歩いて帰れたかな。


「わかったわ、おりるわ・・」

どうしましょう。愁華ちゃんとマサルさんの裸の写真見せたら、この人のこと脅せるかしら・・言いなりになってくれるかしら・・でも、それって犯罪じゃあ。


「あ、先生。約束は、守ります。」


「えっ。あたし・・」


「一回だけですよ」


「・・・ありがとう。でも・・」


「三回は、お願いします。」

「そしたら、このスマホの画像全部消しますから」


「・・・・今消すのなら・・良いですよ」


「じゃあ、消します。はい!消しました。」


「それと…あんまり、俺の事、舐めない方が良いですよ・・」


「きゃあ怖い。でも、三回はやってもらいますから・・」


「はい。これ連絡先」


「やったあ、楽しみ!有給休暇入れちゃおう。」


まあ、いいか。


えええ、良いのか俺?

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