黄昏の中の神器使い 〜 勇者パーティーを追放された元村人少女はA級冒険者パーティーの仲間になりました 〜

大根入道

第一章 戦鎌使いの冒険者

第1話 序奏

 八柱の聖霊に護られし、金と銀と銅の太陽に照らされて、白と黒と赤と青の月が巡る世界がある。


 大いなる力、魔力に満ちた果ての無い大地と海と空。


 数多の英雄の物語が紡がれる。

 千里の大地を裂く剣技の使い手たる剣士。

 海を氷に閉ざす魔法の使い手たる魔法使い。

 空を超え星空の世界を旅した錬金術師。


 神々の神話の時代から人の伝説の時代への、悠久なる時の流れの中で輝く者達。


 英雄達は立ち向かう。

 無辜むこの民を守る為に、襲い来る絶大なる脅威へ、剣を抜き杖を掲げて。


 そして魔王が現れ、数多の国々に侵略を始めた時代があった。


 氷の魔王と呼ばれたその怪物は、自らの配下たる魔族を生み出して軍を作り出した。


 魔王の軍勢は村や町を焼き払い、多くの人々を殺していった。


 人々は嘆き悲しみ、怯え震える手で聖霊に救いを求めた。


 神殿の聖選した勇者や聖女、英雄達が立ち上がった。


 そしてその中に一人、『首狩り人形』と恐れられた神器使いの少女がいた。

 勇者や聖女達とたもとを分かち、それでもなお彼女は戦場を歩いて行ったという。


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