ケエシンゴピムツ
三毛狐
第1話
誰にも触れられた事がない位置に鉛筆が入り込んで来たのが消しゴムには判った。拒む術も権利もなく、言葉一つ許されず、衝撃をその身にて受け続ける。その素肌を隠してきたたった1枚の世間との壁が、無造作に剥かれ、隣に落ちている。やがて鉛筆が満足し離れていった。消しゴムはこの日、所有された。
ケエシンゴピムツ 三毛狐 @mikefox
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