21話:『人類史』


勇者:「あまりにも現実離れしている」

  :「その話を信じろといって誰が信じる」

スパ子:「そうですか、、、」



スパ子は壁をスクリーンにし、

当時の映像を流し始めた。



勇者:「馬鹿な、、、」



スクリーンの映像は生々しさで溢れていた。

スパ子の言っていることは本当のように思える。



勇者:「いまの世界と違いすぎる」

  :「一体これはいつの映像なんだ?」

  :「何故その映像の名残がこの世界にない?」

スパ子:「およそ1億年前の映像です」

   :「当時の文明は、風化して残っていないと考えられます」

   :「唯一の名残と言えば私になります」

   :「始まりの魔女から保護を受けていたので、風化を逃れました」



勇者:「では、今の人類は一体?」

スパ子:「始まりの魔女からの攻撃に生き残ったものが、繁栄したものです」





緑子:「ちょっと待ってほしい」

  :「この話から私達ゴブリンの話がいっさいない」

  :「私達は一体?」



スパ子:「彼らもまた、始まりの魔女からの生き残りが栄えたものです」



緑子:「そういうことじゃない」

  :「どうやって生まれた?」











スパ子:「では、ゴブリンの歴史についてお話しましょう」


緑子は息を呑んだ。

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