5話:『ゲリラ戦』
ピーチ:「お待たせしました。ピーチのお助け便。ご内容はお一人様でー!」
空には、箒に乗っている2人の人物がいる。
両刀の包帯野郎が、掛け声と共に空から降ってくる。
スー:「復讐だ」
ここはとある戦場。
大国軍とゴブリン軍が戦っている。
規模は小さなものであった。
一人のゴブリンがその光景について語る。
突如として、空に魔女が表れた。
2人組であり、片方は空から落ちてきた。
宙に浮いたままの魔女はこう言った。
ピーチ:「ゴブリンの皆様。ラッキーです。助っ人ですよ。後は彼にお任せあれ~」
落ちてきた包帯野郎は、両刀使いで、2本のダガーを持っていた。
戦い方は獣のようであったと語る。
執拗に首を狙った。
刺しては次へ、刺しては次へ。
運動神経だけで相手の攻撃を避けていた。
あっちこっちに行っているのを見ているだけで、
敵がバタバタ倒れていった。
周りに敵がいなくなると、
魔女に連れられ空に消えた。
まるで夢を見ていたようだった。
また違う戦場のゴブリン
こちらも空から降ってきた。
えらい強さだったよ。
人間によほど恨みでもあるのだろうと思ったよ。
さながら、バーサーカーといったところだ。
Q:魔女はどんな感じだった?
包帯野郎の斜め後ろで、箒で空を飛びながら観戦していたよ。
ピーチ:「そこだー」「右からきてるって」「今だ!」「あちゃ~、ちょっと遅い」
スー:(うるさい、、、)
何かのショーでも観ているのかのようだった。
ともかくこれで俺らは助かった。
劣勢が覆るなんて思わなかったよ。
俺はあの魔女と包帯野郎が天使に見えたね。
また違う戦場のゴブリン
うちにも来たよ!
空に表れた瞬間、うちらはパーティーだった。
噂はかねがね聞いていたんだ。
空飛ぶ魔女から、両刀の包帯野郎が降ってきて、戦場を救うってな。
だから、表れた時は歓迎したよ。
皆口笛を吹いたり、叫んだりしていたよ。
ゴブリンの兵士達A:「魔女様だ!噂の、、、魔女様~」
ゴブリンの兵士達B:「包帯野郎~~~!俺たちを救ってくれ~~~」
噂通りの強さで大国軍は撤退したよ。
あんな爽快なことはなかったね。
うちの子もすっかりファンになってしまってさー。
大国には勇者がいるけど、こっちには包帯野郎がいるねって!
ちょっと格好悪かったからさ、『両刀の狂戦士』と呼びなさいって注意したよ。
だって、そっちの方が格好良いだろ?
戦場の後、スーとピーチ
ふよふよと箒で空を飛んでいる。2人で。
このところ、戦があると聞いては飛んで、聞いては飛んでを繰り返していた。
目当ての勇者にはまだ会えない。
ピーチ:「しっかし、うちらも人気者になったもんだねー」
:「魔女様だ!噂の魔女様だーってさ」
:「今日は差し入れ貰ったよ。ほら見てみ」
そういって木で出来たカゴを見せてくる。
ありがたい。干し肉や水、果物が入っている。
スー:(包帯野郎か、、、)
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